スポーツ外傷・障害

ベストコンディションでのスポーツ復帰を目標とし、プロ選手、トップアスリートへの指導経験を活かした治療やリハビリテーション、トレーニング指導を受けることができます。

【スポーツ外傷】とは

転倒、衝突などの1回の外力により起こる“ケガ”で、骨折、脱臼、捻挫、肉離れ、打撲などがあります。
初期の治療とその後のリハビリテーションがとても大切で、適切な治療がなされるか否かにより、スポーツ復帰までに要する月日が大きく異なってきます。
例)足関節の捻挫、膝関節の靱帯損傷や半月板損傷、肉離れ、肩関節の脱臼など

【スポーツ障害】とは

スポーツ外傷と比較して、比較的長期間に繰り返される過度の運動負荷により生じる筋肉、靱帯、骨(膜)などの慢性疾患です。スポーツ障害の原因は使い過ぎ(オーバーユース)や筋肉の柔軟性低下、アライメント異常(O脚、X脚、扁平足)、フォームの問題などがあります。ケガを治すだけでなく、原因にアプローチする事が特に重要です。
例)ジャンパー膝、アキレス腱炎、野球肘、シンスプリント、疲労骨折など。

こんな方におすすめです

  • 試合が近いので一日も早く治したい。
  • 同じ怪我を繰り返す。
  • なかなか、怪我が治らない。
  • 治療だけでなく、予防や、トレーニングも行いたい。

主なスポーツ外傷

  • 捻挫
    捻挫を甘く見ては行けません!捻挫は関節に大きな力が加わり、靱帯などを損傷してしまう事により起こります。スポーツで良く起こる捻挫は足関節が最も多く、受傷直後は、痛みや、腫れ、内出血がみられることがあります。
    また、きちんと治療を行わなければ、捻挫を繰り返しやすくなります。
  • 肉離れ
    スポーツ動作により、筋肉に強い負荷がかかり、損傷する事です。
    腿の前(大腿四頭筋)や裏(ハムストリングス)、ふくらはぎ(下腿三頭筋)に良く起こります。
    肉離れの原因には、筋肉のバランスや、フォームの問題など様々です。
    原因を明らかにし、再発予防に務めます。
  • 打撲
    人との接触や、転倒、そして物があたったりする事で筋肉に損傷が起こる事です。
    受傷直後は痛みで筋肉を動かすことができません。
    また、時間が経過するにつれ、腫れや内出血がみられます。できるだけ早く応急処置を行う事で、症状が軽減できます。

RICE療法について~けがや病気の応急処置~

怪我が起きてしまった直後、医療機関にかかるまでの間の初期治療としてRICE療法があります。この応急処置を適切におこなうことで、痛みと腫れを抑え、スポーツへの早期復帰も期待できます。
RICE療法とは、REST(安静)、ICE(冷却)、COMPRESSION(圧迫)、ELEVATION(挙上)の四つの処置の頭文字を並べたものです。

怪我の部位のはれや出血、神経の損傷を防ぐことが目的です。さらに損傷が加わらないように、怪我をしたらすぐに運動を中止して、受傷部位を動かさないように患部の安静を保ちます。

痛みを軽減、内出血を防ぐ、炎症を抑える目的で冷却します。直接氷を当てると凍傷を引き起こすことがあるので、ビニール袋に氷を入れて患部に当てます。1日~2日を目安に15分~30分のアイシングを間隔をおいて繰り返します。

怪我の部位の内出血や腫れを防ぐことが目的です。伸縮性のある包帯などで怪我をしたところをしっかりと巻きます。ただし血行を妨げないよう(しびれ、けいれん、痛み)には注意が必要です。

心臓に戻る血流を良くすることで、腫れを防ぐことと腫れの軽減が目的です。また受傷部分を拳上することにより止血の効果もあります。患部を心臓より高い位置に挙げるようにします。

指導者や保護者の皆様へのお願い

痛みはからだが発する危険信号です。
それも残念なことに、痛みはそれを感じる本人にしかわかりません。では痛みは本人以外は何もできないのかと言うとそうではありません。
選手の周囲にいる監督やコーチなどの指導者、選手が子供の場合は保護者の方だからこそ出来ることもあります。
それは選手のパフォーマンスやしぐさをしっかり見るということです。
「目は口ほどにものを言う」ということわざがあります。
同じように選手や子供たちは口に出来ない代わりに、パフォーマンスやしぐさで何かを訴えることが少なくありません。「いつもとフォームが違う」「痛いところをチラッとみる」など普段と違う変化をもたらします。
パフォーマンスやしぐさの変化は、普段の様子を知らないと見分けることが出来ません。
その微妙な変化を気づいてあげてください。そして、痛みがあることがわかったら、決して無理をさせないでください。
うまくなるチャンスは一度ではないですから!!そして、その手助けを当院が致します。
お互いが協力し合ってこその治療だと思います。