ぎっくり腰

  ぎっくり腰って何?

重い物を持った拍子に突然腰が痛くなり動けなくなってしまう。そんな恐ろしいぎっくり腰、正式には急性腰痛と言います。

読んで字の如く急激に発症した腰痛を指し、欧米ではその激しい痛みから「魔女の一撃」とも呼ばれます。

多くは一週間~二週間程度で自然に回復していきますが、時間経過によって改善が見られない、または下半身に痛みやしびれと言った症状が出現した場合などは椎間板ヘルニアなどの病気が隠れていることがありますので要注意です。

実際ぎっくり腰の原因は特定しにくく、筋肉の過緊張や疲労、炎症などとされることが多いのですが、腰はなぜそんなに弱いのでしょうか?日本人の30代男性の背筋力平均は約130kg、女性は約80kgと言われています。いくら重い荷物を持ったからといって筋力を上回るほどの荷物を持ってぎっくり腰になったわけではないでしょう。日常の動作で腰を痛めたといった場合、筋肉だけでなく心身に何かしらの問題があったことが考えられます。

  あなたはどれに当てはまりますか?

✔️ 睡眠不足、ストレスが多い
疲労の蓄積やストレスによる神経の興奮で筋肉が凝りかたまっていると考えられます。

✔️ 運動不足、運動が苦手、カラダが硬い
運動量が足りないために筋肉内の血液循環が悪い状況と考えられます。

✔️ 貧血
カラダを動かすために必要な栄養が不足し、筋肉や組織も栄養不足になっていると考えられます。

✔️ 冷え性、寒がりである
カラダを温める力が弱く、外的要因による冷えで筋肉の柔軟性が不足していると考えられます。

✔️ 血圧が高い、便秘がち、汗をかきにくい
組織の水分不足で筋肉の柔軟性が低下したり、靭帯などの結合組織が硬化しやすくなっていると考えられます。

  あなたのぎっくり腰はどこが痛む?タイプ別対処法とは

腰痛と一言でいっても、腰の痛む場所によっておおまかにタイプが分けられます。カラダの弱い部分、使い方の癖などによって対処方法のポイントが違いますので、タイプに応じたケアを行うことが肝心です。

カラダの上半身と下半身をつなげている腰は、普段どのようにカラダを動かしているかによって痛むエリアが変わってきます。あなたの腰痛は主にどの辺りが痛みますか?

腰の上部タイプ(赤)
腰の上部は上下のエネルギーを司っている部分です。この部分が痛む方は、上半身に向けてエネルギーを使っている習慣があるかもしれません。例えば、腕の上げ下ろしが多い、立ちっぱなしの仕事、頭脳労働など。このタイプは気(き=カラダを動かすエネルギー)の流れが滞っている可能性があります。気は上半身で滞りやすく、停滞すると血(けつ)を上手く巡らせることが出来ずに下半身に溜まりやすくなります。ふくらはぎの筋肉を鍛えて血を流れやすくし、上半身に上がった気を全身に戻すよう巡りを促しましょう。目を休めたり、アロマや音楽等でリラックスを促し自律神経の乱れを整えることも大事です。

腰の真ん中タイプ()
腰の中心部はねじる姿勢の時にポイントとなる部分。ぎっくり腰に一番多いタイプかもしれません。胃腸が弱かったり、水分代謝に不調がおきやすく、むくみなどが気になりませんか?このタイプの人は、お腹まわりに力が入りにくいため姿勢が悪くなりがち。体幹の筋肉が弱いと、カラダを急に動かした時に弱さが出やすくなりますので、冷えを防ぎ、日常から姿勢を保てるよう体幹の筋肉をつけていきましょう。

腰の下部タイプ(緑)
腰の下部はカラダを前後に動かす支点となる部分です。特に背骨の最下部、腰椎が骨盤とつながっている部分はカラダを反らす時の支点になっている部分ですので、反り腰など前のめりの姿勢は呼吸器に影響を及ぼすことも。まずは立つ時、歩く時などに重心が前後にぶれないように整えましょう。腰の反りは胸部の反りにも影響するため、呼吸に関わる肋骨周りのストレッチも効果的です。

  当院の施術

当院はぎっくり腰の原因を骨盤・背骨の歪み、インナーマッスルの弱化、腹圧の低下などが根本的にあると考えております。
背骨や骨盤が歪むと、その周りの筋肉や関節に負担がかかり、なんでもないような動きでも腰に負担がかかってしまいます。
また、インナーマッスルの弱化や腹圧の低下があることで骨盤や背骨を支えられなくなったり、血流が悪くなったりしてぎっくり腰が起こりやすい体の状態になります。
そこで当院は、体のバランスや機能を整えていきます。
そうすることで体のバランスが整い、筋肉や関節への負担が軽減されることでぎっくり腰の痛みを早期改善に導くことはもちろん、再発防止もできるのです。
そして、ぎっくり腰には鍼治療が有効的で即効的に痛みの緩和の期待がもてます。