夫婦の妊活の為の生活アドバイス
①明るく、元気で、素直な心
私は何年も治療を繰り返されてきた方々のサポートをしてきました。皆様、身体もですが、それ以上に心のエネルギーを失っているように感じます。新しい命を授かるためにはぜひ明るく元気で素直な心を取り戻しましょう!それが、私が最初にお伝えしたい言葉です。その気持ちは生活を送るうえで、自分を大切にすることにもつながります。そして、いろいろな誘惑や無駄な気遣いから自分を解放してくれると思います。職場でお休みをとること、夫の帰りを寝ないで無理して待つこと、夫婦生活をお願いすること、などから解放されていくはずです。
②規則正しい生活
快食・快眠・快便は、あなたのからだのリズムをしっかりと刻む基礎力となり、それは元気な卵巣を作り、元気な受精卵を作ることへと繋がります。結果として、妊娠する力を高めてくれるでしょう。
③就寝は23時までに、1日6時間以上の睡眠をに
副交感神経が優位となる夜間に、卵巣・子宮や精巣へ血流が巡り、ホルモン分泌も盛んになります。しっかり体を休めることで、卵巣や精巣に届く血流を増やしましょう。また睡眠時間は短くても長すぎても生殖に影響し、理想は7時間です。
④帰宅後や就寝前にストレッチ用ポールやストレッチを5分間行う
自律神経は首から背骨に沿って通っているため、背中のコリや緊張があると上手く働きません。副交感神経へのスムーズな切り替えが卵巣や子宮の血流を安定させるため、帰宅後や就寝前にストレッチ用ポールで背中の緊張を和らげましょう。
⑤毎日散歩8,000歩以上を目標に
適度な有酸素運動としてウォーキングがお勧めです。血流促進とストレス発散が期待できます。慣れない方は1回10分程度の短時間から始めて、8千歩を目指しましょう。
⑥夫婦生活は週2回以上
月5回以上の夫婦生活をとることで、自然妊娠はもちろん人工授精でも体外受精でも妊娠率が上がるというデータが出ています。男性の禁欲期間が長いとDNA断片化率が上がり精子の質に影響するとも言われ、妊娠方法に限らず夫婦生活は重要です。
⑦低脂肪・高タンパク質食をしっかり食べよう
肉や乳製品などの飽和脂肪酸をとりすぎないことが大切です。特に、マーガリン、ショートニングといったトランス脂肪酸は排卵や妊娠の障害になることがわかっています。またタンパク質の摂取量は妊孕性に影響していると言われています。良質なタンパク質である卵、青魚、肉、大豆製品・ナッツ類を毎日摂りましょう。
⑧夜の炭水化物・糖質は要注意
血糖値が急激に上昇し、血糖値の高い状態が続くと、糖質がタンパク質と結びつき糖化が起こります(AGE)。AGEは卵巣機能、ホルモンバランス、排卵などに影響すると言われています。食べる順番を変えたり食物繊維を多くとり、炭水化物や甘いものを減らしましょう。
⑨入浴は39℃~40℃で10分~15分
熱いお湯は交感神経を刺激します。40℃以下のお湯でゆっくり入浴すると副交感神経が優位となり、血流の改善や睡眠の質を高められます。
⑩アイマスク・アロマオイルで深い睡眠を
睡眠の質は重要です。アイマスクは目に入る光を遮ることで、メラトニンを活性化し入眠を促します。アロマオイルは妊娠中に使えるものが安心です。スイートオレンジ、ネロリ、ローズウッドなどお好みの香りを探しましょう。