低温やけどについて

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。低温やけどについてです。

そもそも、どうしてこたつで寝ると身体によくないのでしょう?暖もとれるし、そのまま寝てしまっても問題ないようにも見えますが…。ということで、まずは、こたつで寝るのが身体によくない理由について説明します。

たつで眠るのが良くないと言われる理由の一つが、汗をかきすぎてしまうことです。こたつは温度が高いため、体温を下げようと汗を大量にかいてしまいます。ですが、こたつの中だと、こたつの熱で体温が下がらず、どんどん汗をかくことに…。汗が冷えてくると、身体も冷えてしまいます。特にこたつから出ている上半身は冷えてしまいやすいです。汗で身体の水分量が減ることにより、免疫機能が低下してしまうこともあるそうですよ。

人は眠るときに身体の温度が下がるようにできています。「シャワーよりも入浴した方が睡眠の質が高まる」と言われているのも、これが理由です。ですが、こたつ40度程度の一定に保たれており、体温が下がりきらないため、こたつで寝ると睡眠の質が低下してしまう可能性があります。

寝返りには、身体の血流を良くしたり、身体の一部に負担がかかるのを防ぐ効果があるそうです。健康な大人の場合、一晩に打つ寝返りの回数は20回前後だと言われています。ですが、こたつの中で寝ると、脚やヒーターが邪魔をして寝返りを打つことができません。寝返りを打てないまま長時間眠ってしまうと、身体の一部に負担がかかってしまい肩こりや腰痛を引き起こしてしまうことがあります。

自律神経とは代謝や体温などの身体の機能を24時間コントロールしている神経のことです。こたつは足元は暖かいですが、上半身は寒いままですよね。上半身と下半身の寒暖の差が激しくなると、体温を調節する自律神経が疲れて、乱れやすくなります。自律神経が乱れると、体調にさまざまな不調を引き起こすことがあるので注意しましょう。

こたつで寝ると、汗をかきやすくなるだけでなく、「低温やけど」や「脱水症状」などの危険な症状を引き起こしてしまう可能性があります。うっかり寝落ちしてしまう前に、こたつで寝るリスクを知っておきましょう。

居眠りしている間にこたつで低温やけどすることがあるこたつの温度でやけどする心配はありませんが、こたつに長時間いると低温やけどしてしまう可能性があります。低温やけどは、体温より少し高めの温度(40~50度)に長時間触れ続けることで起こります。こたつの温度も、ちょうどそのくらいですよね。低温やけどは、肌がヒリヒリしたり赤くなったりといった症状がでます。自覚症状があまりないため、普通のやけどよりも重症化しやすいとも言われているそうです。低温やけどは自覚症状が現れにくいので、寝ている間に発症すると重症化するまで気が付かない場合もあります。もしご家族の方がこたつで寝ているのを見かけたら、起こしてあげるか、こたつの電源を切ってあげてください。

脱水症状はめまいを引き起こす可能性がある先ほど説明した通り、こたつ内は温度が高いため汗をかきやすくなります。そのまま汗をかき続けてしまうと、体内からどんどん水分が失われてしまい、脱水症状を引き起こすことがあるんです。脱水状態になると、めまいや頭痛、ふらつきなどを感じることがあります。こたつの設定温度が高いと、より汗が出やすくなるので気を付けましょう。

「こたつでついつい寝ちゃったけど、思ったより疲れが取れていないなぁ。」と感じたことはありませんか。

こたつで寝てしまうと、体温が下がりきらないまま睡眠することになるため深い眠りにつくことが難しいです。

また、狭いこたつだと寝返りをつ打つことが難しいので、ずっと同じ姿勢でいなければならないですよね。

同じ姿勢で長時間寝てしまうと、身体の一部に負担がかかってしまうので、肩こりなどにもつながりやすくなります。こたつを寝床代わりに使う人もいますが、のびのびと休める布団のほうが身体の疲れを取りやすいですよ。

私が学生の頃、こたつに入って夜中まで勉強して、そのまま寝てしまうことがよくありました。そのたびに、「こたつで寝ると風邪ひくから布団に行きなさい。」と叱られたものです。私以外にも「こたつで寝てしまうと風邪をひく」と言う話を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。実は、こたつで寝ると風邪をひくという話は、科学的根拠があるわけではないそうです。ですが、こたつで睡眠の質が低下したり、脱水症状で口の中が渇き雑菌が繁殖してしまったりすると、風邪をひいてしまいやすくなります。また、自律神経が乱れることも、体調の悪化につながりやすいです。「こたつで寝ると風邪をひく」というというのは、科学的根拠があるわけではないものの、あながち俗説とも言い切れないようですね。