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胃の消化について

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、胃の消化についてです。

楽しい食事は胃の健康から

年とともに食欲が落ちた、胃もたれが増えたと実感する人は多いのではないでしょうか。好物が思うように食べられないと、少し寂しくもなりますね。
おいしいと感じながら食べるには、胃が元気であることが重要です。また、食べ物の栄養分を吸収するのは腸ですが、それには胃でしっかり消化が行なわれていることが大切。近ごろは腸のケアが流行していますが、楽しい食事のためにも栄養吸収のためにも要となる胃について知り、食欲の秋を満喫しましょう。

消化の大半は胃で行われる

私たちが口で噛んだ食べ物は、ある程度小さくなってから食道へ送られ、胃に到達します。食べ物は、胃の収縮によってこねられて、消化酵素を含む胃液と混ざり合うことで「消化」されます。ものにより、1時間から数時間かけて「かゆ状」になるのです。
消化は腸でも行われますが、その大半は胃が行います。ちなみに、胃では栄養の吸収はほとんどされません。
こうして、かゆ状になった食べ物は小腸に送られ、残りの消化と栄養吸収が行われます。さらに残ったものが大腸で水分を吸収されて大便となり、排泄されるというわけです。

加齢とともに食欲は落ちて当然

体がどんどん大きくなる成長期には食欲は旺盛ですが、成長が止まり、活動量も落ちていく中年期以降は、食欲も落ちてきます。食欲の低下は、ある意味自然なことです。
加えて、胃の機能自体も加齢とともに衰えていきます。脂は消化に時間がかかるため、若い頃と同じように脂っこいものを食べると、胃もたれや食欲不振を起こしがちに。食べるものの内容や量も、年齢や胃の状態に合わせていくことが大切です。

胃もたれや食欲不振の原因とは

加齢以外にも、胃もたれや食欲不振をおこす原因はあります。暴飲暴食、刺激物やアルコールの摂りすぎ、一日一食しか食べず夜に大量に食べるといった不規則な食事など。精神的なストレスも原因になります。
こうした生活習慣やストレスによる胃の不調はよくあることですが、症状が1~2週間続くなら、胃炎や胃潰瘍、胃がんなどの重い病気のおそれもあります。早めに病院を受診しましょう。
一方で、胃の病気にかかっていても、自分では気がつきにくい場合もあります。ですから、不調がなくても、バリウムや内視鏡などで定期的に検査を受けることが大切です。
ピロリ菌によって起こる萎縮性胃炎も、自覚症状があまりありません。ただしピロリ菌の感染により胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こしやすくなるので、ピロリ菌の検査を受けることをオススメします。

あなたの胃の消化力は?

こんな症状があったら、胃の消化力が落ちてきているかもしれません。チェックしてみましょう。

✅ 朝起きたときに、胃もたれやむかつきを感じる
✅ 日中、しょっちゅう胃の痛みや重さ、お腹の張りを感じる
✅ 食欲がなく、空腹感を覚えない
✅ 酸っぱい液がこみあげてくることがある
✅ 胸焼けがある
✅ 食べ始めてすぐ、お腹がいっぱいになってしまう
✅ ふだんと同じ量を食べているのに食後、膨満感がある
✅ しょっちゅう、げっぷが出る
✅ 胃にキリキリした痛みが走ることがある

チェックがついた項目が多ければ多いほど、あなたの胃は弱っているおそれがあります。次のような点を心がけ、胃を健康に保ちましょう。

胃に負担をかけない食べ方を

暴飲暴食をしないのはもちろんですが、胃もたれや食欲不振を感じている人は、脂っこいものや刺激物、アルコールの量を控えめにしましょう。
また、食べるときはできるだけゆっくりと、腹八分目を目安にしてください。
三食きちんと規則正しく食べることも大切です。胃液は食べ物が胃に入っていなくても分泌されますが、強い酸性であるため、極端な空腹が続くと胃液で胃壁を痛めてしまうことがあるのです。よほど食欲がないときは抜いたり軽いものにするほうがよいですが、基本的には三食規則正しく食べるようにしましょう。

食事の時間帯にも注意

睡眠中は本来、胃を休める時間です。しかし、夜遅い時間に食べて胃に食べ物が残っていると、のろのろと消化を続けることになり、胃にとって大きな負担になります。体がよく休まらず睡眠自体の質も落ちますし、翌朝の胃もたれにつながることも。
夕食は、できれば寝る3時間前、少なくとも2時間前には終わらせて、消化が済んでから就寝しましょう。どうしても夕食が深夜になってしまう人は、夕方に小さめのおにぎり1個など100~200キロカロリーぐらいの軽食をとり、深夜に食べる量をできるだけ減らしましょう。

食後横になるなら仰向けはNG

食べてすぐ眠るのは胃に負担をかけますが、少しだけ横になって体を休めるのは消化を助けます。このとき、体の右側を下にして横になりましょう。胃の出口は右に曲がっているので、消化された食べ物がスムーズに腸へ流れるからです。
また、仰向けの姿勢は消化によくないので避けて。体を横から見ると、胃は入口が低く、出口が高くなっています。そのため仰向けに寝ると、食べた物が食道のほうへ戻りやすくなってしまうのです。

十分な休養でストレスを解消

胃に不調があるときは、消化の良いものを食べるなど、胃を休めることも大切ですが、精神的な休養も非常に大切。ストレスがあると、様々なホルモンが出たり自律神経が乱れたりして、胃の働きも鈍くなってしまうからです。心身を休めるとともに、気分転換をするなどしてストレスを解消していきましょう。

マッサージや運動で胃を活発に

胃のあたりを優しくさすったり時計回転にマッサージして軽く刺激すると、胃の動きを活発にする効果があります。また、ストレッチしたり体操して体を動かすことも、胃へのよい刺激になります。日常的にできるだけ歩いたり、体を動かすことを心がけてください。

 

片頭痛について

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。先日、片頭痛の患者様がいらっしゃったので、今回は、片頭痛について書きたいと思います。

生活に支障が起きやすい片頭痛

繰り返し起きる頭痛(慢性頭痛)にはいくつかの種類がありますが、その中でも日常生活に支障が起きやすいのが「片頭痛」です。最もよく起きる頭痛である「緊張性頭痛」が、頭全体がギューッとしめつけられるような痛みであるのに対して、「片頭痛」はこめかみから目のあたりがズキンズキンと痛みます。体を動かすと痛みが増すので仕事や家事をしたくなくなり、いったん痛みだすとしばらく続き、1ヶ月に1~2度、多い人では1週間に1度と周期的に繰り返すのが特徴です。

片頭痛は20代~40代の女性に多いといわれています。初潮を迎える年代を過ぎると片頭痛になる女性が男性をはるかに上回るようになること、生理前から生理中にかけて痛みに悩まされるケースが多いことなどから、女性ホルモンの変動が関係していると考えられています。

ただし片頭痛を引き起こすのは女性ホルモンだけではなく、片頭痛は男性にも起きます。ストレスや肩こりが片頭痛の引き金になりますが、ストレスから解放されてほっとする時に痛みが強まることもあります。また、タバコやアルコール、寝不足、寝すぎ、疲労、空腹、片頭痛を誘発する食品などによっても、片頭痛が起こることが知られています。

あなたは片頭痛? チェック

同じ頭痛でも「緊張型頭痛」と「片頭痛」では対処法が違います。あなたの頭痛が片頭痛かどうか、チェックしてみましょう。

  • 月に数回繰り返し、数時間~3日間ぐらい頭痛が続く。
  • ひどくなると「ズキンズキン」と脈打つように痛む。
  • 動くと頭痛がひどくなるので、できれば動きたくない。
  • 頭痛時に吐き気がしたり、光や音に敏感になる。
  • 両親や兄弟姉妹に片頭痛の人がいる。

上記にひとつでもあてはまる人は、片頭痛の可能性があります。どんな時に片頭痛が起きやすいかを記録して、下記を参考に片頭痛が起きやすいシチュエーションを避けるようにしましょう。頭痛の記録(頭痛日記)は、病院を受診した際にも役立ちます。

片頭痛は生活の工夫で防げる

片頭痛は日常生活のふとしたきっかけで誘発されますが、片頭痛が起こりやすい条件は人によって違います。自分が片頭痛になりやすい条件を知って、条件が重なる時はできるだけその状況を避けるようにすることで、片頭痛はある程度防ぐことができます。下記を参考に実践してみましょう。それでも慢性的な頭痛がラクにならない場合は、一度頭痛外来や脳神経外科を受診してみることをおすすめします。

イタリアンより和食を選ぶ

片頭痛は、脳の血管が広がって、神経が刺激されることで起こります。そのため血管を拡張・収縮させたりする物質を含む食品は避けましょう。血管を拡張・収縮させるポリフェノールやチラミンは、オリーブオイル、チーズ、赤ワイン、ハム・サラミなどイタリア料理には多く含まれ、和食には少ない傾向があります。その他、チョコや柑橘類も血流を促すので頭痛を誘発することがあります。

乗り物に乗る時は位置に注意

乗り物は特有のにおいや振動、気圧の変化で脳を刺激するほか、高速で流れる車窓の風景や日差しなども頭痛の引き金になります。座席の位置や車内環境を改善すれば予防につながります。
高速バスならエンジンの振動が伝わる後部座席や、タイヤの真上の座席は衝撃を受けやすいので避けましょう。新幹線は進行方向に向かって右の窓側は、新幹線がすれ違う時に急激な気圧の変化を受けやすいため、通路側に座るとよいでしょう。

光や音、においにも注意

光や音、におい、気圧などの環境の変化には脳が過剰反応しやすく、頭痛が起こるきっかけになりやすいもの。まぶしい光は頭痛発作を誘発します。コンサート会場や映画館、太陽光線の強い夏の浜辺などは危険スポットです。また、カラオケボックスなど大きな音が鳴り響く空間は、脳を刺激して頭痛を誘発する可能性が。食堂フロアや喫煙スペースなど頭痛を起こすにおいがする場所を通る時は、マスクで防御するのも有効です。また、エレベーターに乗ると気圧の変化で頭痛が起こることも。山登りや展望台にも注意しましょう。

片頭痛のツボ

片頭点は、薬指の第二関節の小指側の側面にあります。反対側の手の指で第二関節を挟むようにし、揉むような感じで優しく押してあげるといいでしょう。こちらも5秒間、3~5回程度でOKです。

片頭点は、片頭痛のときに押すことで痛みの改善が期待できるだけでなく、普段から押してあげると片頭痛の予防につながるといわれています。

コーヒー

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。日ごとに秋らしくなり、温かい飲み物が美味しい季節になりました。
10月1日は「コーヒーの日」です。日本では、秋から冬にかけてコーヒーの需要が高まることから、1983年に社団法人全日本コーヒー協会によって定められました。

【1】日本人とコーヒー

コーヒーは、アフリカ原産のコーヒーノキの種子(コーヒー豆)を焙煎し、挽いたものを抽出した飲み物です。コーヒーの味や香りは、

  • コーヒー豆の品種・産地
  • 焙煎の度合い(浅煎り、深煎りなど)
  • 抽出の仕方(ドリップ式、サイフォン式など)
  • コーヒー豆の配合割合(ブレンド)

などによってもそれぞれ異なります。この種類と組み合わせの豊富さがコーヒーの大きな魅力です。コーヒーの起源については様々な説がありますが、日本にコーヒーが伝わったのは江戸時代、長崎・出島にオランダ人によって持ち込まれたのがきっかけとされています。当時、コーヒーを飲んだ日本人の感想には、「焦げくさくて味ふるに堪えず」と記されています。お茶の文化で育った日本人には、よほど口に合わなかったのでしょう。

コーヒーが受け入れられるようになったのは、明治時代になってからのことです。文明開化とともに、西洋文化の象徴であるコーヒーを積極的に取り入れようとする動きが広がり、明治時代の中頃には、東京に日本初のコーヒー専門店が誕生しました。今や日本は世界有数のコーヒー輸入国となり、多くの愛好者がいます。

【2】コーヒーの成分と香り

コーヒーの飲用は薬から始まったといわれています。昔からコーヒーには、覚醒作用や利尿作用があることが知られており、日本でも、明治の頃まで薬として用いられていました。ここからはコーヒーに含まれる主な成分と香りについてお話します。

カフェイン

コーヒーに含まれる代表的な成分で、玉露やココア、コーラなどの飲み物にも含まれる成分です。また、コーヒー100ml中には約60mgのカフェインが含まれています。眠気覚ましなどの覚醒作用や利尿作用がよく知られていますが、「自律神経の働きを高める」「集中力を高め、作業効率を向上させる」「運動能力を向上させる」「疲労を抑制する」など様々な効果が明らかになっています。 

ポリフェノール(クロロゲン酸類)

多くの植物に含まれる成分の1つで、抗酸化作用があります。コーヒーの褐色や苦味、香りのもととなっています。その量はカフェインよりも多く、コーヒー100ml中に約200mgのポリフェノールが含まれています。また、クロロゲン酸は抗酸化作用のほか「糖尿病を予防する」「脂肪の蓄積を抑制する」などの効果が発見されており、カフェインと並んで注目されている成分です。特にコーヒーの生豆には、クロロゲン酸が豊富です。 

香り

コーヒー独特の風味や香りは、焙煎によって油分や糖分、香気成分が化学反応を起こすことで生まれます。焙煎が浅いほど酸味が強く、深く煎るほど苦みのあるコーヒー豆になります。ある実験でコーヒー粉末、レモン油、蒸留水を用いて、リラックスした時の脳波であるα波の量を比較したところ、コーヒーの香りをかいだ時に、最も多くα波が現れるというデータも出ています。なお、焙煎の浅いものより深いものの方がリラックス効果は高いそうです(※1) また、脳に与える効果は豆の種類によっても異なるという結果も報告されており、目的によって使い分けるのが良さそうです。

  • 「リラックス効果が高いもの」 →グァテマラやブルーマウンテンなど
  • 「集中力が高まるもの」→ブラジルサントス、マンデリン、ハワイ・コナなど(※2)

【3】コーヒーの活用法

カフェインが脳に届くのは約30分後といわれています。仕事を始める30分前にコーヒーを飲むと、集中力が高まりますし、仮眠前に飲めばすっきりとした目覚めが期待できます。ただし、日頃から大量にカフェインを摂っている方の場合、体に耐性が出来てしまい、効果を感じにくくなることがあります。また、一度に大量のカフェインを摂取すると、急性中毒を引き起こすケースも報告されています。摂りすぎには注意して、ほどほどを心がけたいですね。

コーヒーは飲むだけでなく、その芳香によっても楽しむことが出来ます。カフェインを気にせず、手軽にリフレッシュしたいという方は、コーヒー豆の香り袋を利用されてはいかがでしょうか。さらに、コーヒーは消臭効果が高いので、ドリップ後の豆を乾燥させ、消臭剤として使用すれば環境にも優しいですね。トイレや靴箱、冷蔵庫など臭いの気になる場所に置いておくのもおすすめです。

気管支喘息について

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、気管支喘息についてです。

気管支喘息は、温度や気圧の急な変化が起こりやすい5月と9月に悪化しやすいという傾向があります。
日本では、喘息の患者さんは増えており、1960年代では子どもも大人も1%前後でしたが、最近の調査では子どもで約6%と6倍、大人で約3%と3倍になっており、全体では400万人を超えています。

気管支喘息ってなに?

気管支喘息は、急に空気の通り道となる気管支が狭くなってしまい、「ヒューヒュー」「ゼーゼー」し始めて呼吸が苦しくなる状態(いわゆる発作)を繰り返す病気です。気管支喘息では、気管支に慢性的な炎症が起こっていることが分かっています。この炎症のために簡単な刺激が入っただけでも気管支の壁が腫れたり、粘液(痰)が分泌されたり、気管支の周りの筋肉が縮もうとしたりして気管支が狭くなってしまい発作が起こります。そのため、炎症を治さない限りいつまでも発作が出現します。さらに、長く炎症が続いてしまうと気管支自体が硬くなって治療が難しくなる「リモデリング」といった状態に陥ってしまいます。

気管支喘息症状を起こす悪化要因

気管支喘息症状を悪化させる要因には以下のようなものがあります。

悪化要因の例

  • 風邪などの感染症
  • ダニやペットの毛など(吸入タイプのアレルゲン) 
  • 天候や大気汚染  
  • 受動喫煙
  • 激しい運動
  • カビ
  • ストレス など

気管支喘息発作には強い喘息発作のサインとして下のようなものがあげられています。

強い喘息発作のサイン(小児)

  • 遊べない、話せない、歩けない、食べられない、眠れない
  • 顔色が悪い、ボーっとして興奮している
  • 強い「ゼーゼー」がある
  • ろっ骨の間がはっきりとへこむ
  • 脈がとても速い など

強い喘息発作のサイン(乳幼児)

  • 母乳やミルクが飲めない、咳き込みで眠れない
  • 唇や顔色が悪い、機嫌が悪くて興奮して泣き叫ぶ
  • 激しく咳き込み嘔吐する
  • 息を吐く特に強い「ヒューヒュー」「ゼーゼー」「ゼロゼロ」やうなり声がある
  • 呼吸が速い・あらい、息を吸うときにろっ骨の間などがはっきりへこむ、小鼻が開く
  • 胸の動きがいつもと違う など

これらのような症状がある場合は直ちに医療機関への受診が必要となります。ただ、上記のようなサインがなくても発作時に対応するための薬(後述)をお持ちでない場合や、薬を使用して1~2時間経過しても改善しない場合、呼吸困難感が強い場合は原則として医療機関を受診することが勧められています。

どんな時に症状がおこりやすい?

喘息の発作は、夜間や早朝におこりやすいのが⼤きな特徴です。
その他にも次のような時におこりやすい傾向があります。

喘息症状がおこりやすいとき

  • 夜間〜早朝にかけて
  • 季節の変わり⽬など、気温差がはげしいとき
  • 天気がよくないとき、変わりやすいとき
  • 疲れているとき
  • ⾵邪をひいたとき
  • 発作を引き起こす刺激に触れたとき(タバコの煙、線⾹の煙、強い臭いなど)

秋バテについて

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、秋バテについてです

夏も終わりに近づいてきました。秋になると気温も真夏より涼しくなってくるのに、夏バテのようなだるさや食欲不振、疲れがとれないなどの体調不良を感じることはありませんか?原因は現代病ともいわれている、「秋バテ」かもしれません。まだまだ暑い日は続いていますが、これから食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋など、秋を楽しむために、一足早く「秋バテ」の予防を今回はご紹介したいと思います。

秋バテの症状とは

  • だるい、疲れやすい
  • 食欲不振
  • 胃腸の不調
  • 立ちくらみ、めまい
  • 肩こり、頭痛など、様々な症状が現れます。

秋バテの原因と予防方法

秋バテの主な原因と予防方法をご紹介いたします。

原因①:温度差による自律神経の乱れ

私たちの体は体温を一定に保つように調節する機能が備わっています。汗をかいたり血管を広げたり縮めたりして体温を調整するのは、自律神経の働きです。しかし、夏の疲れがたまっていたり、秋は季節の変わり目で気温差や気圧の変化があるため、体は温度差に対応しきれず自律神経が乱れがちになったりします。自律神経は体温以外に血液循環・代謝などの機能もコントロールしているため、全身に様々な症状が現れるのです。

予防方法

 秋は日中と夜の温度差に備えて上着を1枚持ち歩くことなどで体温調節がしやすくなります。入浴もぬるま湯にゆっくりとつかり、体を中から温めましょう。リラックスすることで自律神経の乱れを整えるとともに、血液の巡りもよくなるのでお勧めです。ついついシャワーで済ませがちですが、湯船につかることが大切です!


原因②:冷たいものの食べ過ぎ、飲みすぎによる内臓の冷え

夏の間、暑い暑いと言って冷たいものや冷たいものばかりを飲むと「内臓冷え」が起こります。夏の間に内臓を冷やしていると、秋になっても下痢、便秘、食欲不振、全身の血液の流れが悪くなるなど様々な症状が現れます。

予防方法

内臓が冷えることで免疫力も下がり風邪もひきやすくなります。常温や温かいもの、体を温める食材(ネギ、ニラ、ショウガ、ニンニクなど)を取り入れて、体を冷やさないようにしましょう 


原因③:水分不足

 暑い夏が過ぎると水分補給の意識も薄れがちです。水分が不足すると血液がドロドロになり、全身に酸素が届きにくくなることで、体調不良を起こしてしまいます。

予防方法

日中はまだまだ暑い日も続きますので、こまめに水分を補給しましょう。冷たい飲み物は内臓を冷やしてしまうので常温~温かい飲み物がオススメです。

秋バテにはこのツボを押してみましょう!

  • 中脘・・・・消化不良・胃痛・胃炎・胃下垂・疲れ
    ★みずおち上端と臍と結んだ中央
  • 気海・・・・下腹の冷え・月経不順・頻尿
    ★臍の真下指2横指分下がったところ
  • 足三里・・・疲れ・だるさ・食欲不振
    ★拇指と中指を開き膝の上縁に直角に当て、膝下の中指の尖端

秋の冷えについて

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、秋の冷えです。

 体調管理が難しい時期を乗り越えよう

冷え症は寒い時期の代表的な症状ですが、夏場では服装や食事が「冷え」に対して無防備になりがちで、低めの温度のエアコンや冷たい飲み物、食べ物などにより、体温の低下や血行不良を起こす人が多く見られます。

9月に入り、体には夏の疲れが溜まっているうえ、昼夜の気温変化も激しくなります。季節の変わり目には、しっかりとした体調管理をしないと「冷え」による思いがけない体調不良につながります。

「冷え」と「自律神経の乱れ」に注意

エアコンを長時間使用していると、自律神経系の交感神経が働き、体温を体の中から逃がさないように血管が収縮します。このため血流は悪化して、冷え症を起こすのです。また、自律神経の乱れは、他にも基礎代謝や新陳代謝を低下させてしまいます。

健康を取り戻すポイント

冷えから身を守るためには、体を温め、血行を改善することが大切です。次のポイントを参考にして、健康維持に努めましょう。

生活の心得

  • 首、手、足から冷えるので、その部分の保温をしっかりとしましょう。
  • いつまでも夏用の寝具・パジャマは使わないように注意しましょう。
  • エアコンの使用は暑い日だけにして、設定温度も高めにしましょう(外気との温度差は5度以内に)。
  • ウオーキングやストレッチなど軽い運動を心がけましょう。
  • 38~40度くらいのぬるめの湯でゆっくりと半身浴をして、体の芯から温めましょう。
  • 十分な睡眠をとりましょう。

食事の心得

  • 栄養バランスのとれた食事をとりましょう。
  • 体を内側から温める食材をとりましょう。
    体を温める食材としては、ニンジン、カボチャ、ダイコン、カブなどの根菜類、ヤマイモ、サトイモ、サツマイモなどの芋類、シソ、ショウガ、ニンニク、ネギ、タマネギなどの薬味野菜があります。
  • 疲労回復力をアップさせるビタミンやミネラル、抗酸化物質、酵素、良質なたんぱく質が豊富な食材をとりましょう。これらは牛肉や豚肉に多く含まれています。

秋の冷えのツボ

足三里(あしさんり)
胃腸の調子をよくし、疲労回復のツボ。膝蓋骨(膝のお皿)の下縁がら指4横指下。
足首をまでると膨らんでくる筋肉上に取る。

秋の乾燥について

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、秋の乾燥です。

空気が乾燥しやすい秋は「潤い」を意識して生活しよう!

暑かった夏もひと段落。朝晩は涼しく、秋の訪れを感じる季節になりました。
秋は過ごしやすい気候で、「食欲の秋」「スポーツの秋」など楽しみが多い季節ですね。そんな秋にも、体調を崩す原因が潜んでいます。
そこで、今回は秋の過ごし方についてご紹介したいと思います。秋を健やかに過ごし、冬の寒さに備えましょう。 

こんな症状はありませんか?

✅ 風邪をひきやすい
✅ 鼻や喉の乾燥
✅ 喉の痛み
✅ せき
✅ 痰
✅ 皮膚の乾燥・かゆみ
✅ 便秘
✅ 気分の落ち込み

など

秋は「燥」の季節

秋は、朝晩の冷え込みが強くなり、空気が乾燥しやすい時期です。夏に盛んに行われていた皮膚呼吸による水分や老廃物の代謝が少なくなるため、気管や鼻、喉に負担がかかります。さらに、乾燥した空気が鼻や喉の粘膜を刺激することで、せきや痰、喉の痛みなどの症状が現れやすくなります。
東洋医学の五行説でも、秋は「燥」の季節にあたり、燥邪の影響を受けやすくなると考えられています。この時期、一番影響を受けやすいのが「肺」です。「肺」は鼻や喉、気管支などとつながっているため、主に呼吸器系の不調が起こりやすくなります。また、大腸や皮膚なども燥邪の影響を受けやすくなるため、便秘や皮膚の乾燥にも注意が必要です。
また、秋から冬にかけては自律神経が副交感神経優位から交感神経優位にシフトしていきますが、この変化がスムーズに行われないと、ホルモンのリズムが崩れたり、免疫機能が低下したりして、風邪をひきやすくなるなど、さまざまな症状が現れます。

秋の過ごし方のポイント

乾燥を防ごう

乾燥が気になる時は、マスクをしたり、加湿器を使用したりするなど、適度な湿度を保ちましょう。喉に負担がかからないよう、鼻呼吸を意識することも大切です。また、口の渇きや肌の乾燥、便秘が気になる時は、白湯や温かいお茶などで水分をこまめに取りましょう。

体を潤す食材や旬の食材を取り入れよう

梨、ごま、れんこん、白きくらげ、松の実、ゆり根などは、体の潤いを補ってくれる食べ物です。肌荒れや冷え症などの症状がある人は、ひじきやあさり、いわしなどの魚介類、鶏肉などがおすすめです。また、旬の食材は栄養が豊富に含まれています。さつまいもやじゃがいも、ごぼうなどの根菜類、きのこ類、さんま、いわし、サケ、サバなどの魚も積極的に食べましょう。

冷えに注意しよう

薄着で体の熱や水分を逃さないよう、朝晩の冷え込みが強い時はカーディガンを一枚羽織る、タートルネックやスカーフなどで首元を温めるなどの工夫をしましょう。また、冷たい飲食物を控えたり、食材には火を通したりするなど、体を内側からも冷やさないことが大切です。

交互浴(温冷浴)で自律神経を整えよう

自律神経を整えるには、交互浴(温冷浴)がおすすめです。温かいお湯と冷たい水を交互に浴びる入浴法で、温かいお湯で副交感神経、冷たい水で交感神経を交互に刺激することで、自律神経のバランスを整える作用があります。


交互浴の方法

  1. 36~42℃位のお湯(シャワーでも可)に1分浸かる
  2. 15~24℃位の冷水のシャワーを1分浴びる
  3. 1と2を5回程度繰り返す。最後は、冷水で終わるようにする

冷たい水が苦手な方は、足にシャワーをかけるだけでも大丈夫です。くれぐれも無理をしないようにして下さい。高血圧や心臓病の方、医師から入浴を止められている方、飲酒後などは、交互浴は控えましょう。

夏太りについて

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、夏太りについてです。

 暑いからヤセる!はまちがい

夏は暑くて汗をたくさんかき、食欲が減退してしまう人も多いことから、ヤセるというイメージがあるのではないでしょうか? ところが実際は、そんなことはないのです。
夏にかいている汗は、体温調節のためのものであるため、実はほとんどカロリーを消費していません。ところが、ちょっと動くだけですぐに汗をかいてしまうことから、極力動かないようにしようという意識が働き、知らないうちに運動不足に陥っていきます。
また、現代、多くの人が長時間を過ごすのが、冷房がガンガンに効いている屋内。しかし、屋外はめまいのしそうな猛暑。この気温差により、私たちの自律神経はすっかり乱され、その影響でホルモンの働きがアンバランスになり、代謝も低下してしまうのです。
そもそも、気温が高く、自ら体温を上げる必要がない夏は、基礎代謝も下がりがち。
代謝とは、摂取したエネルギーを体内で消費する活動のことですから、これが落ちれば、当然太りやすくなるというわけです。
夏は決してヤセる季節、というわけではないのです。

夏“あるある”にも落とし穴が

夏というと、とかく「スタミナを摂ろう!」とばかりに、高カロリーな食事に走る人がいますが、高カロリー食に偏れば、当然太っていくことになります。夏は代謝が下がっているので、高カロリー食なんて摂ったら大打撃。おまけに、カロリーが多いからといってスタミナがつくわけではありません。
一方で、食欲が落ちて、「食べやすいものを食べよう」と、そうめんや冷や麦といったものばかり食べてしまうという人も見受けられます。一見太らなそうですが、摂取できるのはほぼ炭水化物とカロリーだけですから、これも太る原因に。人間の体はビタミン、ミネラル等を含め、必要な栄養素が全部そろって、初めて効率よく代謝されるようにできているからです。
また、冷たい麺が体を冷やし、よけいに代謝を下げてしまうという面も。
冷たいものといえば、この時期は、かき氷やアイスなどにもつい手が伸びがちに。冷たい食べ物は、甘さやくどさを感じにくいため、糖分・脂質過多に陥りやすく、これも注意が必要です。
お風呂はどうでしょうか。「汗を流せればいいや」と、シャワーだけですませていませんか? ところが、シャワーだけだとどうしても体が温まりにくいため、代謝も上がりにくく、太りやすくなってしまうのです。
夏太りの落とし穴は意外なところに、またあらゆるところに潜んでいるのです。

あなたの夏太りリスクは!?

ふだんからの生活習慣や体質、夏の過ごし方で、夏太りしやすいかどうかがわかります。

✅ 冷房の効いた室内で過ごす時間が長い
✅ 冷え性である
✅ 夏はスタミナをつけるべく、カツ丼などの高カロリー食を意識的に食べる
✅ 夏の夕食は、たくさんのビール&揚げ物というパターンが多い
✅ 夏は食欲がなく、食べられるものを食べている
✅ ふだんからシャワー浴、または夏はシャワー浴だ
✅ エレベーター移動が多く、階段はめったに使わない
✅ ふだんから、または夏は特に、冷房の効いた車や電車での移動が多い
✅ 夏は暑いから、できるだけ体を動かすことはしない
✅ 寝る直前までテレビやスマホを見ていることが多い

チェックが多いほど、夏太りしやすい傾向にあります。

これまでお話ししてきたように、夏太りの一因は自律神経の乱れ。就寝直前まで液晶画面を眺めていたのでは、自律神経がアンバランスになってしまいますよ。年々エスカレートする酷暑は「涼しいところにずっといたい、できるだけ動きたくない、食べられるものだけ食べていたい」と思わせるに十分ですが、夏太りを避けるためには、以下のような対策を心がけてみてください。

バランスの取れた食事を

 暑いからといって極端な食生活に走ることなく、胃に負担の少ない良質のタンパク質(肉、魚、大豆製品、卵など)やビタミン類(野菜、果物など)をバランスよく摂るようにしましょう。そうめんや冷たい飲みもの、アイスしか食べられない……という人こそ、体を冷やす働きのある夏野菜がオススメです。夏野菜には体内にこもった熱を除去し、調子を整えてくれる作用があるため、食欲もわいてくるはずです。

夏こそ湯船に浸かる

暑いから湯船になんて浸かりたくない、と思うかもしれませんが、湯船に浸かったほうが基礎代謝アップにつながります。とはいえ、あまり熱いお湯では、自律神経の中で、緊張・興奮を司る交感神経のほうが活性化され、ヤセる効果は期待できません。忙しい現代では、多くの人が交感神経ばかりが優位な状態にあるからです。そこで、ぬるめのお湯に10~20分程度を目安に浸かるようにしましょう。こうすることで、リラックスして次第に副交感神経が優位になり、自律神経のバランスが整います。温浴効果で血液循環もよくなり、代謝もアップしますよ。

適度に運動を取り入れて

炎天下での激しいスポーツは危険ですが、オフィス内の移動時に、階段を使ってみるなどの工夫を心がけましょう。プールでの水泳も、暑さが和らぐうえ、消費カロリーはかなり高いのでオススメです。また、寝る前に軽くストレッチをするだけでも違います。ストレッチは、消費カロリーは少なめですが、ストレッチをくり返し行うことによって筋細胞が増え、筋繊維が長く伸びることにより、代謝を上げる効果が期待できます。

リンパマッサージで滞りを解消

冷房の効いた部屋に長時間いたり、運動不足だったりすると、リンパも滞りがちになります。リンパが滞ると体がむくみ、これも夏太りの一因になります。リンパの滞りは、実は自律神経の乱れにもつながるため、さらに夏太りに拍車をかけることに……。すきま時間などを利用して、手のひらで末端から心臓に向けて、やさしくなでるようにマッサージを行うとよいでしょう。

深呼吸で副交感神経を優位に

自律神経は心臓の拍動、血圧、呼吸などをはじめ、身体機能を健全に保つために休みなく働いている重要な神経であるため、基本的に、意識によってコントロールすることはできません。
ところが、唯一これを意識的に手軽に調整できる方法があります。それが呼吸です。拍動や血圧は意図的に変えることはできませんが、呼吸なら調整できますからね。
なかなか優位になりにくい副交感神経を活性化するには、深い呼吸をすることが大切です。1日2回程度、深呼吸を行うだけでも、自律神経のバランスが整っていきますよ。
これらの項目に注意すれば、夏太りはきっと避けられるはずです。意識しながら、夏を元気に快適に過ごしてくださいね。

夏太りにおすすめのツボ

【胃腸の働きを整え、代謝を上げるツボ】

  • 「胃点(いてん)」耳の中央
    → 胃点を親指で押さえながら耳を引っ張り、上下に動かす
  • 「太渓(たいけい)」内側のくるぶしの後ろ
    → 親指で押しながら足首を回す
  •  足首を上下に動かす
    →「陰陵泉(いんりょうせん)」「三陰交(さんいんこう)」「太渓(たいけい)」
    3つのツボを同時に刺激できる
    ふくらはぎを揉みながら行うとより効果的

夏の食中毒につて

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、夏の食中毒です。

食中毒の原因には細菌やウイルスがありますが、梅雨時から9月頃までは高温多湿な状態が続き、細菌がもたらす食中毒が多く発生します。
細菌による食中毒の代表格は、近年、発生件数や重症例が多いことで知られる「カンピロバクター」や「腸管出血性大腸菌(O157など)」によるものです。
食中毒を招く細菌が増殖しても、食べ物の見た目や味は変わらず、匂いもしません。そのため、食事の準備をするときには、細菌を「つけない」「増やさない」、加熱等で「やっつける」を心がけ、食中毒を防ぎましょう。

原因となる細菌と症状

主な原因菌 (カッコ内は潜伏期間)

  • カンピロバクター(1~7日)
  • サルモネラ(6~72時間)
  • 黄色ブドウ球菌(1~3時間)
  • 腸炎ビブリオ(8~24時間)
  • 腸管出血性大腸菌<O157など>(3~8日)

症状

  • 腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、発熱など。

食中毒から身を守る予防のポイント

自宅で…

  1. 食材の購入・保存 ◦消費期限などを確認する
    ・肉や魚は汁が漏れないよう注意して一つひとつをビニール袋に入れ、できれば氷や保冷剤と一緒に持ち帰る
    ・帰宅後すぐに生鮮食品は冷蔵庫(庫内10度以下)、冷凍食品は冷凍庫(庫内マイナス15度以下)へ入れる
    ・冷蔵庫や冷凍庫は詰め込みすぎないなど
  2. 下準備・調理
    ・作業の前に石けんで丁寧に手を洗う
    ・台所は清潔に保つよう心がける。特にふきん・タオル類は、頻繁に清潔なモノと交換する
    ・野菜は流水できれいに洗う。また、生の肉や魚、卵をさわった後は丁寧に手を洗う
    ・肉や魚は中まで十分に火を通す(中心部の温度75度で1分以上加熱)
  3. 食事
    ・食べる前に石けんで手を洗う
    ・清潔な食器に料理をもりつける
    ・温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに食べる
    ・料理は長時間室温で放置しない消費期限などを確認する
  4. 残った食品の扱い・後片づけ ◦残った食品は小分けにし、清潔な容器に保存する。食べる際は十分に加熱する
    ・ちょっとでも怪しいと思ったら、食べずに捨てる。消費期限などを確認する
    ・調理に使ったまな板・包丁は必ず洗って熱湯消毒する
    ・スポンジは洗ってからよく水切りする

外食時、調理済み食品を購入した場合やバーベキューでは…

  1. 生食または生焼け状態のメニューは控える
  2. 焼き肉や鉄板焼きの場合、生の肉や魚介類を扱う箸と食べる用の箸を使い分けるか、トングを使用する
  3. 焼き肉や鉄板焼きは中心部まで火を通す
    ※つけ合わせの野菜も、肉などに触れているので十分に加熱すること
  4. 食べきれなかった料理は持ち帰らない
  5. 惣菜や弁当などの調理済み食品はできるだけ早めに食べる
    ※室温で2時間以上放置しない、「ちょっと怪しい」と思ったら捨てる

賢く、おいしく予防するコツ

食中毒を防ぐには、抗菌、防腐作用に優れた梅干や薬味野菜のシソ、ニンニク、ネギ、香菜、ショウガ、ワサビなどの食品が効果的です。料理にたっぷり添えましょう。
また、免疫力を高めるビタミンB1が含まれる豚肉も、食中毒予防におすすめの食品です。
抗菌、防腐作用に優れた梅干や薬味野菜とビタミンB1が豊富な豚肉を使って、おいしく食べることができる料理については「季節の健康レシピ」をご覧ください。

「食中毒のツボ」で、予防、そして症状改善しましょう。名前は「裏内庭」といいます。特効ツボです。

 足の第2指を折り曲げて、第2指の腹が足裏についたところです。

夏バテについて

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、夏バテについてです。

毎年夏になると、暑い日が続きますよね。この暑さのせいでだるさだけではなく、食欲がない、眠れない、疲れが取れないなどの症状を感じていませんか?その症状、夏バテかもしれません。夏だから仕方ないとあきらめず、原因を知ることでできる対策があります。

「夏バテ」とは、どういう状態を指すの?

日本の場合、夏特有の環境、つまり「高温多湿」の環境が原因で、体の働きが正常に機能しなくなって起こる体調不良のことを、総じて「夏バテ」と呼びます。 では、夏バテにどうしてなってしまうのでしょうか?私たちは暑さを感じると体温が上昇しますが、汗をかくことで体温を下げるよう、体温を調節しています。しかし、大量の汗をかく夏は水分だけでなく、ナトリウムやミネラルなど、体にとって必要な栄養素も、多く排出してしまいます。汗をかくのは自律神経の働きによるもので、分かりやすくいえば、汗をかくように働くのが交感神経、汗をかかないように働くのが副交感神経です。また、胃腸の動きを止める方向に働くのが交感神経、胃腸の動きをスムーズに整えるのが副交感神経です。 しかし、真夏の屋外の気温や湿度と、空調のきいた屋内との気温や湿度の差を繰り返し感じることなどによって、自律神経の交感神経と副交感神経の切り替えが上手くいかなくなり、自律神経のバランスが崩れてしまいます。すると、体温調節が上手くできなくなるだけではなく、胃腸障害や睡眠障害などを起こすことが、夏バテの原因だといわれています。

健康に夏を乗り切るには

暑い夏を元気に乗り切るためには、主に次の3つのことを意識すると良いでしょう。

食事

暑いからといって冷たいものばかりを食べたり飲んだりしていると、胃腸に負担をかけてしまい、胃腸不良の原因となります。また自律神経の乱れも、胃や腸などの消化器機能の不調を招きます。これにより食欲不振が引き起こされ、必要なエネルギーやビタミンなどが不足してしまいます。食欲がわかなくなるので、のどごしの良さやさっぱりした味覚に偏りがちになり、栄養バランスはさらに崩れてしまいます。バランスの良い食事を意識し、十分な栄養を摂ることで疲労回復を図りましょう。特にビタミン類を多く含む食品を取り入れることを、意識しましょう。

睡眠

睡眠には心身の疲労を回復させる働きがあります。適切な時間で質の良い睡眠を確保することで、健康な生活を目指しましょう。夜間に十分確保できない場合は20分程度の昼寝で補うようにしてみましょう。

運動

夏に限らず、普段から「自分は体力がない」と感じている人こそ、夏バテ予防として軽い運動を生活の中に取り入れることをオススメします。ここでいう体力とは、「冷えた環境への対応力」や「健康を維持していく力」のことです。軽い運動を習慣にすることで、夏バテに負けない体力をつけておくことができます。 また毎日の運動習慣は、エネルギーを消費し、食欲を増進するため、体力アップにもつながりますし、軽い疲労感により睡眠も取りやすくなりそうですね。

おすすめのお手軽運動は?

夏バテは、交感神経が必要以上に優位になった状態といえます。自律神経のバランスを整え、副交感神経の働きを助けるためには、有酸素運動がオススメです。激しい運動ではありませんので、手軽に安全に行えますが、休養を取り入れながら、無理なく続けることが大切です。例えば、ウォーキングやジョギングが有酸素運動の代表例ですが、この場合もゆっくりで大丈夫。無理に早足になる必要はありません。「人と話ができて軽く汗ばむくらい」を意識すると良いでしょう。ラジオ体操や全身のストレッチなども、自宅でも気軽にできる運動です。「運動するぞ!」と意気込まず、日常生活での活動にちょっと変化をつけるだけでも、効果が期待できます。エレベーターやエスカレーターの代わりに階段を利用する、比較的涼しい時間に1駅分歩く、いつもよりすこしだけ早歩きしてみるものよいでしょう。普段の生活の中で、できる運動を続けてやってみることで、暑い夏をより快適に過ごすことができたら、いつもより楽しい夏の生活になるかもしれません。 ただし運動には熱中症に注意が必要です。気温や湿度、服装に気を付け、スポーツドリンクなど水分や塩分補給をこまめに行いましょう。また、体調が優れないときには無理をせず、その日の運動は中止し、体調が復活したら再び始めるようにしましょう。夏バテの状態は、熱中症になりやすい状態でもあります。十分注意しながら運動を行いましょう。

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