妊活 ビタミンⅮ

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、妊活 ビタミンⅮです。

ビタミンDに関するさまざまな論文をもとに、ビタミンDが「十分にある人」と「不十分または不足している人」の対比表をまとめました。

十分にある人↔︎不足・欠乏している人

  • 着床率:高い↔︎低い
  • 流産率:低い↔︎高い
  • 出生率:高い↔︎低い
  • 不妊症のリスク:低い↔︎高い

ここからはビタミンDが妊娠率にどのように影響を与えているのか、時期別に詳しく解説しますね。

体内にビタミンDが十分にあると、妊娠にいたるまでの期間が短いという報告があります。

血液中のビタミンD濃度と妊娠率を比較したアメリカの調査では、血中ビタミンD濃度が10ng/ml増加するごとに、妊娠率が10%増加すると報告されています。

血液中のビタミンDの濃度と妊娠するまでに6か月以上かかる確率についての報告は次のとおりです。

血液中のビタミンD濃度( ng/ml ) 妊娠までに6か月以上かかる確率( % )

  • 20ng/ml未満     51%
  • 30-40ng/ml        28%
  • 50ng/ml以上     15%

ビタミンD不足である20ng/ml未満の人は、半年で半分の人しか妊娠にいたっていません。一方で、ビタミンDが十分に摂取できている50ng/ml以上の人は、半年を待たずに妊娠にいたっていることがわかります。

実は、日本人の平均的な血中ビタミンD濃度は11.4 ng/mLと報告されていて、多くの日本人がビタミンD不足です。ビタミンDは、不妊治療の際にも確認される重要な項目なんですよ。

ビタミンDは骨をつくるはたらきの他に、免疫系に作用して受精卵の着床率を高めるはたらきをしています。

受精卵はママの体にとっては異物です。正常に免疫機能が働いてしまうと、受精卵は異物として排除され、子宮内膜に着床できません。そこで、受精卵が着床する部分には、ママの免疫を抑える物質がつくられます。この免疫を抑える物質を作り出すのに、ビタミンDが関係していると考えられています。免疫と妊娠に関する研究において、不妊症患者が3か月間毎日1000IUのビタミンDを摂取したところ、血液中のビタミンD濃度が30ng/mL以上まで上昇しました。すると、体内の免疫をつかさどる物質のバランス(Th1/Th2細胞比)が改善されて、妊娠にいたるケースが報告されたのです。ビタミンDは受精卵がママの体から異物として排除されるのを防ぎます。ビタミンDにより大切な赤ちゃんを受け入れる体がつくられ、妊娠力がサポートされるのです。

30代・40代の妊娠確率が低下する要因として、卵子の数の減少や質の低下・婦人科疾患にかかりやすい年代が挙げられます。実際の妊娠データからも、女性の妊娠年齢が妊娠に影響する結果がうかがえます。そこでこの記事では30・40代の妊娠確率と、40代でも妊娠しやすい人の特徴、妊娠確率を高める生活習慣について解説します。

不妊治療を受けている女性の着床率、妊娠率、出生率、化学流産率、自然流産率とビタミンD血中濃度の関係を調査した研究結果を見てみましょう。イギリスで行われた調査です。

着床率・妊娠率・出生率においては、ビタミンD血中濃度が高いほど、よい結果が得られています。

逆に、血中濃度の低い群においては流産率が高くなる傾向も確認できました。

ビタミンDは、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病などの早産リスクを高める病気の予防効果も見込めます。妊娠力と妊娠の継続をサポートし、妊娠中に起こる病気の予防にも役立つ重要な栄養素といえるでしょう。

「令和元年国民健康・栄養調査報告」によると、30〜39歳のビタミンDの平均摂取量は5.2μg/日。目安量である8.5μg/日にはまったく足りていません。同じ資料で日本人の平均摂取量は6.9μgと報告されていて、実は日本人全体でビタミンD不足が問題視されているんです。日本人は欧米人のようにサプリメントを摂取する習慣が少ないことも原因として挙げられています妊活・妊娠中はとくに、ビタミンDの適正な摂取を意識したいですね。

①まずは食生活を振り返り、積極的に摂りましょう

ビタミンDには2種類あり、ビタミンD2は植物由来、ビタミンD3は動物由来のものです。ビタミンD2はキノコ類に多く含まれており、干しシイタケとまいたけに特に多く含まれています。ビタミンD3を多く含む食べ物は、しらす干し、いくら、サケ、マグロ、鯖などの脂肪の多い魚やきのこ類に多く含まれ、卵や豚レバーなどにも少量含まれています。

②日光を浴びる

紫外線を長時間浴びると皮膚や目にダメージを与えてしまうため危険ですが、10~20分程度、週に2、3回日光浴を行うことでも確保されると言われています。

③ビタミンDサプリを摂る

ビタミンDが欠乏している方はサプリメントをお勧めします。

1日の摂取目安量として8.5μg/日、上限量100μg/日となっています。血中25(OH)D濃度は30〜50ng/mLを維持するためのビタミンDの投与量はそれぞれ異なりますので、微調整が必要です。飲んでいるから大丈夫と思わず、必ず採血により確認を行ってください。尚、ビタミンDは分けずに一度にまとめて摂取した方が吸収が良いです。

ビタミンDは脂溶性ビタミンであり、多量の摂取を続けると高カルシウム血症など人体に悪影響を及ぼすこともありますので、サプリメントの過剰摂取には気をつけましょう。

ビタミンD濃度が高いほど、自然妊娠率も体外受精成績も高まると報告されています。また、妊娠した場合にも、ビタミンD欠乏と流産、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病との関連性が示されており、免疫力維持のためにもビタミンDは重要です。日光浴や食生活だけでビタミンDを充足状態まで到達させるのは容易ではないので、不妊治療中の方も妊娠中の方も、ビタミンDサプリメントを是非取り入れてみて下さい。