プレコンセプションケア

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、プレコンセプションケアについてです。

3月1日~8日は女性の健康週間です プレコンセプションケアをご存知ですか?

プレ(pre)は「〜の前の」、コンセプション(conception)は「受精・懐妊(赤ちゃんをさずかること)」という意味で、『プレコンセプションケア』とは、将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことです。海外では、米国疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)や世界保健機関(World Health Organization: WHO)などが『プレコンセプションケア』を提唱しています。

①若い世代の健康を増進し、より質の高い生活を実現してもらうこと

②若い世代の男女が将来、より健康になること

③1の実現によってより健全な妊娠・出産のチャンスを増やし、次世代の子どもたちをより健康にすること

『プレコンセプションケア』は妊娠を計画している女性だけではなく、思春期以降の妊娠可能年齢のすべて女性や、そのパートナーにとっても大切です。そして、女性の健康を支えるご家族、教育に携わっておられる方や企業の健康支援担当の方などにもぜひ知っていただきたいことです。自分を管理して健康な生活習慣を身につけることは、より良い人生を送ることにつながると考えます。

『プレコンセプションケア』によって、女性やカップルがより健康になること、元気な赤ちゃんをさずかるチャンスを増やすこと、将来の家族(次世代の子どもたち)がより健康な生活を送れることを目指します。

女性も男性も、妊娠前からバランスの良い食生活を心掛けることが重要です。

主食・主菜・副菜をそろえて3食規則正しく食べるよう心がけましょう。

栄養バランスの良い食事は、妊娠前から妊娠中、赤ちゃんが生まれて授乳・離乳期も…生涯にわたって続けていくことが重要ですが、大切な家族やパートナーが健康である事は、健やかな子育てに繋がります。

女性だけでなく、男性も一緒に栄養バランスを考えてみましょう。

バランスの良い食生活の中でも、妊娠前から妊娠中で特に摂取して欲しい栄養素は以下です。

葉酸

葉酸は、生まれてくる子どもの先天的な神経管閉鎖障害の予防、妊娠期の貧血や妊娠高血圧症候群の予防につながります。厚生労働省は妊娠の少なくとも1か月以上前から妊娠12週までの摂取を推奨しています。

1日の葉酸の推奨摂取量は成人男性・女性どちらも230~250μgとなっています。胎児に関わる重要な栄養素のため、 栄養補助食品(サプリメント等)も適宜活用し、普段の食事での摂取以外に1日あたり400μgの葉酸を摂取することが望まれます。取り入れやすい食材と調理法の例は下の表のとおりです。

他にも葉酸が含まれる食材は沢山あります。日頃の食事を振り返ってみませんか。

食品/1食あたりの可食部重量(g)/1食あたりの葉酸量(μg)

  • とうもろこし(電子レンジ)/100(1本分)/97
  • ブロッコリー(電子レンジ)/100g(1月3日個)/160
  • 枝豆(ゆで)/30/78
  • いちご/80(4~5個)/72
  • 納豆/50(1パック)/60

鉄分

女性の身体は月経や妊娠で多くの鉄分を必要とします。鉄分不足は貧血や疲れやすい体になるだけでなく、赤ちゃんに十分な酸素や栄養を届けられなくなってしまいます。積極的に鉄分を摂取しましょう。

カルシウム

カルシウムは身体の機能維持や調節、赤ちゃんの骨や歯をつくるなどの重要な役割があります。女性だけでなく男性も若いうちからしっかり摂取することで、将来の骨粗しょう症予防にもつながります。

適正体重を意識しましょう

やせ(BMI18.5未満)は、貧血や骨粗しょう症といった病気の原因になるだけでなく、切迫早産や早産、低出生体重児分娩のリスクが高くなります。

肥満(BMI25以上)は、妊娠糖尿病や妊娠高血圧などのリスクを高めます。

健康を保つためには、やせすぎも太りすぎも良くありません。適正体重となるよう、心がけましょう。

お酒の飲みすぎやタバコには注意

たばこは女性ホルモンの分泌が抑えられ、月経不順や不妊の原因になったり、胎児の発育にも悪影響を及ぼします。パートナーからの副流煙も同様です。

妊娠している女性の飲酒は、流産、早産、胎児性アルコール症候群などの危険性が高まります。全妊娠期間を通して、飲酒は控えましょう。アルコールは母乳に移行することから、授乳中もお酒は控えましょう。

まだ妊娠を考えていない人も、飲み過ぎは心身共に悪影響を及ぼします。適度な飲酒を心がけましょう。

適度な運動

プレコンセプションケアでは、1週間に「2時間30分」の運動を目安にしています。普段運動をする習慣がない方は、今より毎日10分長く歩く・身体を動かすなど、できることから始めてみましょう。

健康診断

血圧や糖尿病、がんのチェックなど年に1度は定期的に健康チェックをおこないましょう。

今からできるプレコン② 感染症を予防しましょう

性感染症

今、若い方の間で性感染症が増えています。性感染症の原因となる病原体には男女問わず、不妊の原因になったり、将来の子どもの健康へ影響を及ぼす可能性があります。

検査を受けて早期に発見し、治療を行うことが重要です。パートナーがいる場合は、お互いに感染し合うことがないよう、パートナー間でも予防・治療に取り組むことが大切です。

梅毒・性器クラミジア感染症・HIV

ヒトパピローマウイルス(HPV)

HPVワクチンで防げないHPV感染もあります。ワクチンを接種していても、していなくても20歳になったら2年に1回、子宮頸がん検診を受けましょう。

風しん抗体検査・予防接種

多くの若い方は風しんの予防接種は受けられていますが、抗体値は人によって異なり、その数値は減少していきます。妊娠を意識したタイミングで、ご自身の風しん抗体値を確認してみましょう。

風しん抗体検査では生まれてくる赤ちゃんを、先天性風しん症候群から守るため、風しんに対する抗体を保有しているかどうかを調べます。妊娠を希望する女性だけでなく同居の方も一部助成の対象となりますので、不安な方は是非ご確認ください。