妊活とお酒について

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、妊活とお酒について書きたいと思います。

妊活中にお酒を控えたほうが良いと言われる理由はいくつかありますが、 実は適量であればほとんど影響がないものや、アルコールの影響とは言えないものもあります。

米国生殖医学会は、アルコールが体外受精に与える影響について調査した疫学(統計)研究6論文のうち3論文は、 不妊治療を開始した時点での飲酒は胚の質を低下させるほか、受精率や着床率に良くない影響があるが、1年以上前のアルコール摂取の影響はない と発表しています。*

また、アルコール1日2単位(1単位20g)以上で、不妊症の確率が上がると発表しています。

(参考)アルコール1単位(20g)の目安

アルコールの1単位とは、純アルコールに換算して20gのことです。

アルコール1単位(20g)はどのくらい

缶ビール1缶[5度](500ml)

清酒1合[15度](180ml)

ワイン 1/4杯[14度](200ml)

缶チューハイ[5度]1.5缶(約520ml)

  • エストロゲンのバランスが乱れ、着床にも影響が出る
  • 生理周期が乱れる

と言われることもありますが、『適量の範囲内で、アルコールがそこまで影響するとは言えないのではないかと思います。』ということからも、妊活中に過度な飲酒は避けるべきですが、妊活期間中はずっと禁酒をしなくてはいけないとまでは考えなくても良いでしょう。

基礎体温に関しても、一概にアルコールの影響とは言えません。

『基礎体温がはっきりせず、排卵日が特定しにくいというのは、多くの場合、基礎体温が低く、高温期も少ししか基礎体温が上がらないというケースです。

基礎体温が低いのは、基礎代謝が落ちていることが原因として挙げられます。これは筋肉量に比例するので、例えば筋肉量の多い方などは、基礎体温が平均37度ぐらいある場合もあります。

反対に、基礎体温が低い人は、甲状腺機能の低下や鉄欠乏の可能性があります。

甲状腺機能が低下しているのは、動物の冬眠と一緒です。基礎代謝を落とし、心臓をゆっくり動かして、何も食べなくても冬を越せるようにしている状態です。こういった状態のときは、基礎体温も下がります。

つまり、アルコールというよりも、代謝の問題と言えます。アルコールが体に残っている場合は、体温も上がることがありますが、アルコールが抜けたときは、代謝や甲状腺、貧血などの影響でしょう。そのため、一番心配すべきは、貧血がないか、甲状腺機能の低下がないかです。

また、過度な飲酒は避けるべきですが、お酒が好きな人が不妊治療中ずっと禁酒をしてストレスが溜まってしまうくらいであれば、治療の結果が出なかったときなど、たまには適量のお酒を飲んでも良いと患者さんにも伝えています。』

排卵前後や体外受精であれば胚移植後など、妊娠の可能性がある時期はお酒を避けましょう。妊娠中に飲酒すると「胎児アルコール症候群」を引き起こすことがあります。胎児の学習能力へ悪影響があったり、記憶障害、低身長や低体重などの発育障害を引き起こす可能性があると言われています。生理中や生理直後の妊娠の可能性がない時期や、不妊治療中の方は妊娠の可能性がない周期にお酒を飲むようにし、妊娠がわかったらすぐに禁酒しましょう。

最近はノンアルコールビールやノンアルコールカクテルなど、アルコールが入っていなくてもお酒に似たような味を楽しめる飲み物が多く発売されています。飲めない時期や飲みすぎたな、という時はうまく取り入れてみましょう。

お酒を飲むと眠くなる、という方は多くいらっしゃいますが、アルコールは眠りを浅くします。睡眠の質が悪くなるとホルモンバランスの乱れにつながり、妊娠からも遠ざかります。寝る直前の飲酒や、寝るための飲酒は避けましょう。

おいしいお酒を飲むとおいしいおつまみが食べたくなる方もいらっしゃるのでは。少量なら構いませんが、お酒が入るとついつい抑えがきかずに沢山食べてしまいカロリーオーバーになることがあります。また、お酒を飲んだ後は、肝臓でのアルコール分解が優先されて代謝が低下し、代謝できなかったエネルギーは脂肪として蓄積されるため太る原因になります。体重が増えると排卵がうまくいかなくなることも。糖質やカロリーを抑えたおつまみをとるようにしましょう。

生理周期全体を通して、多量(週6杯以上)の飲酒をすると、飲まない人と比較した場合、妊娠率が低下します。生理周期の時期による影響を評価した文献はほとんどありませんが、ある論文では、黄体期に中程度(週3〜6杯)の摂取でも妊娠率が低下するという研究結果があります。

妊活中は、月経期(生理の時期)は適量であれば影響がないと言われていますが、排卵後は少し控えめにしたほうがいいかもしれません。ストレスがたまらないように、健康なからだ作りを心がけましょう。

妊活中の男性は、節度を持った飲酒を心がけましょう。

男性は、適量のアルコール摂取では妊娠率に差がないとされています。しかし一方で、毎日のように飲酒している場合、精液量、正常形態率に影響が出るとの報告もあります。

男性においても、適度な飲酒がすすめられます。妊活のタイミングで、パートナーと一緒に生活習慣を見直すのもよいかもしれません。