体外受精後の行動について

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、体外受精後の行動についてです。

とても多い質問なのですが、自転車や車の振動が着床に影響しないのか?ということです。

以前は車や自転車の振動は、控えた方が良いという考えもあったみたいです。しかし車や自転車の振動が結果に影響するかどうかははっきりしていません。

あまりにも強い振動は控えた方が良いのかもしれませんが、胚移植後も通常通りに車・自転車を使って頂けたらと思います。

激しい筋トレ、長時間の立ちっぱなしの仕事などの下腹部に刺激を与えるような激しい運動は控えましょう。お腹に力を入れる(腹筋などの腹圧)トレーニング、ふんばる運動も避けておきましょう。

家事、ヨガ、ストレッチなどの軽い運動は行っても問題ないと思います。車の振動や自転車も長時間激しくなければ大丈夫です。無理をせずにゆっくり過ごしましょう。

移植後はあまりにも用心し過ぎていて、お姫様生活になりがちですが、普段通りに生活して頂いて大丈夫です。

よく体外受精の胚移植後は、お姫様生活をしましょう!と言われています。個人的には無理せずいつも通りの生活で良いと思います。過保護になり過ぎずに、ほどほどにいつものように日常を送ってください。

移植当日の入浴は、傷口からの感染防止のためにシャワーのみした方が良いでしょう。

翌日以降の湯舟に関しては、温めすぎには注意が必要です。汗だくで長時間のお風呂に入ったりサウナでのぼせたりすることは避けた方が良いです。

仕事を休む方が良いかどうかは、仕事の内容が人それぞれなので一概には言えませんが、基本的には今まで通りお仕事を継続されても大丈夫です。しかし、体に過度な負担はかけずにゆっくり過ごしましょう。一日中、立ちっぱなしの仕事は控える方が良いかもしれません。

気持ち的には、休むよりもいつも通りにお仕事をしている方が、判定日まで気が紛れるかもしれません。

移植前は大丈夫です。胚移植後は控えめにしましょう。ただし温めすぎるとダメです。例えばカイロはとても熱く一定の温度で、同じ場所を温めてしまいます。すると汗が出てきて、逆に冷えてしまいます。

「受精卵がカイロやお風呂の熱で弱ってしまう!」というのは医学的な根拠はありません。噂の一つであり、そのような事実はありません。

もちろん冷えは良くないので、腹巻や厚手のシャツなどで、しっかり冷えから身体を守りましょう。

してはいけないことの代表的なものが喫煙(タバコ)です。喫煙をしていると、体外受精(顕微授精)の採卵で取れる卵子の数が減ります。排卵機能も低下したり染色体異常の卵子も増加する可能性があります。また、うまく妊娠が成立しても、喫煙によって早期の破水や、前置胎盤、胎盤異常などが生じるおそれがあります。低出生体重など、胎児の成長にも影響が生じるリスクもあります。将来、元気な赤ちゃんを望むのであれば、禁煙を早めにしておきましょう。

胚移植後に絶対にこれを食べてはいけない!というものはありません。しかし妊活中に身体を冷やすことはよくありません。

なので食べてはいけないものとしては、氷やアイスクリームなどの冷たい物を食べ過ぎて、身体を冷やさないようにご注意下さい。

カフェインにはご注意ください。日本では妊婦へのカフェイン量の制限は明確にはしておりません。

しかし世界での妊娠女性へのカフェイン量の目安からすると、移植後はコーヒー1~2杯くらいにしておくと安心のようです。

アルコール摂取量が多い人は、卵子や精子の質が低下すると言われています。できればご夫婦で禁酒が良いかと思います。男性の場合には過度にアルコールを飲まなければ良いと思います。

女性は採卵や移植がはじまったら禁酒がベストです。摂取したアルコールは、胎盤を通過して胎児の体内に流れ込みます。また、母体と胎児のアルコール濃度には大きな差がなく、胎児の発育不全につながる危険性があるため、アルコールは避けるべきです。

移植後の過ごし方のポイントは、穏やかに楽しくいつも通りに過ごすことです。

胚移植後は副作用などにより、

①だるい(足がだるい)

②眠い

③胸の張り

④身体が冷える

⑤おならが出て止まらない(おならがよく出る)

など様々な症状が出やすいです。

体外受精や顕微授精では、治療にかかる費用・時間・労力が非常に負担になり、ナーバスになりやすいです。

本来は、胚移植後は特に神経質にならず、ゆったりとした気持ちで過ごしてほしいです。

例えば、遅くまでネットで「胚移植後の過ごし方」について調べて、目も頭もヘトヘトになって夜更かししてしまった…、という経験はないでしょうか?だるい・眠い症状が取れにくくなります。

頭を使いすぎると不安が増し、妊娠率が逆に低下していきます。体外受精も気楽に乗り越えていきましょう

胚移植の前後の鍼灸は、非常におすすめ

胚移植の直前、または当日に鍼灸を受けることが望ましいです。不調症状への施術はもちろん、特に症状がなくても身体を整えておくと、成功率が向上します!

昨今では、クリニックと併用して鍼灸(鍼、お灸)、整体などの施術を受ける患者さんが増えてきています。

米国生殖医療学会誌(2002年4月号)に掲載された内容によれば、体外受精をする女性160人を2つのグループに分け、一方に受精卵を子宮に戻す前後に鍼灸を実施。

もう一方のグループには、鍼をせず、通常の体外受精を行ったところ、鍼を実施したグループの妊娠率が42.5%に上がり、通常治療の26.3%を大幅に上回ったのでした。当院でも、体外受精前日、当日に治療を行っておりますので、まずは、気軽にご相談ください。