睡眠サイクルについて

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、睡眠サイクルについてです。

毎日を健康に過ごすには、良い睡眠が必要です。睡眠は、体と心を回復させる大切な時間です。では、良い睡眠とは、どういうものなのでしょうか?睡眠時間は6時間以上、しかも、質の高い睡眠を得るには「睡眠サイクル」を意識した睡眠をとることが必要といわれています。「眠りのサイクルは90分」という話を、皆さんもどこかで聞いたことがあると思います。

睡眠には周期があり、「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」が交互に訪れています。

その1回の「ノンレム睡眠」+「レム睡眠」のサイクルは、これまで「90分」だと考え

られてきました。

つまり、90分を1セットとして考えて、その倍数の睡眠時間(90分×4回=6時間、

90分×5回=7時間30分・・・)で起きると目覚めが良く、質の高い眠りが得られる、

と言われていました。

ところが、最新の眠りの科学によると、睡眠サイクルは必ずしも90分とは限らない、

ということがわかってきました。人は睡眠中、「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」を交互に

繰り返しています。眠りはじめには、ぐんと深い眠りに入っていき、「ノンレム睡眠」が

訪れます。そして、「ノンレム睡眠」が何分か続き、やがて覚醒に近づいて「レム睡眠」

になります。

その後、またしばらく経つと、深く眠る「ノンレム睡眠」に切り替わります。こうして

交互に繰り返しながら、「ノンレム睡眠」の眠りの深さは、朝に向かっていくにつれて浅

くなっていきます。では、この「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」、それぞれの眠りの最中

には、何が行われているのでしょうか?

○ノンレム睡眠

「ノンレム睡眠」は、「大脳と体の両方を休息させる」睡眠です。一日中、脳は活動

し続け、疲れています。その疲れを癒すためには、睡眠という休息が必要不可欠です。

体をリラックスさせる副交感神経が働き、体の力が抜け、呼吸が深くなり、脈拍も少

なくなります。そのため、大脳の働きが弱まって、大脳を休ませているわけです。

また、この時、体の深部体温が下がるのも特徴です。この脳と体の両方を十分に休ま

せるためには、とくに寝入りから3時間ぐらいの最も深い「ノンレム睡眠」が重要と言わ

れています。

○レム睡眠

一方、「レム睡眠」は、体は休んでいるものの脳は動いている状態です。脳の中の情報整理

をする睡眠といわれています。

呼吸は浅め、脈拍は変動し、急速な眼球運動(Rapid Eye Movement ,REM)が起こります。眼球運動とは、目は閉じていても、目玉がキョロキョロと動く状態です。

夢を見るのは、この「レム睡眠」のときだと言われています。交感神経と副交感神経の両方

が働いている状態で、脳内は意外と活発に動いていますから、「レム睡眠」のときに目が覚め

やすいのです。また、この時に、脳内では「記憶の整理」が行われています。

睡眠不足のときに、なんだか頭がボーっとしたり、頭の中が混乱しているように感じたりす

るのは、この「レム睡眠」の不足が、理由の一つと考えられています。

これまでは、「ノンレム睡眠」+「レム睡眠」の周期が、「90分の睡眠サイクル」と言われ

ていました。

ところが、良く調べてみると、この周期が80分の人もいれば、100分、110分の人もいる

ため、必ずしも90分とは限らないことがわかってきました。個人差があるのはもちろん、同じ

人でも、季節によっても変化することもあります。また、寝具や光、音などの影響によっても、周期の時間幅が変わるといわれています。

人間の体は、脳の休息と情報整理が終われば、自然と目覚めるようにできています。

もちろん、疲労の度合いによっても、睡眠時間は変わってくるでしょう。90分サイクルに

こだわらず、自分にとって起きやすい睡眠時間を見つけていくことが大事です。目覚めた直後

や日中の調子などから、自分の最適な睡眠時間を探ってみましょう。

そのためにも、毎日きちんとぐっすり眠りたいものです。睡眠環境を整えて、脳も体もしっ

かりと休まる毎日の睡眠を目指しましょう。

 

睡眠のツボ

 

【おやすみ前にオススメの眠気を誘うツボ:百会(ひゃくえ)】

頭頂部の、鼻の延長線と左右の耳を結んだ線の交わる場所にあるツボ。
頭頂部を押すと少し柔らかい部分があると思いますので、そこに左右の中指を重ねるように当て、頭を手のひらで包むようにしながら、中指に圧力を加え、1分間ほど押し続けてみてください。

【おやすみ前にオススメの眠気を誘うツボ:安眠(あんみん)】

耳の後ろ、骨の出っ張りの下のくぼみから1~1.5cmほど下にあるツボです。
耳の後ろから鎖骨にかけての筋肉が止まっている部分です。親指でツボを押さえ圧力を加え、残りの手で頭を支えましょう。
ツボをしっかり固定し、頭を左右にゆっくり動かして刺激してみましょう。

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