逆子の鍼灸治療
『逆子』とは、子宮の中で赤ちゃんの頭が上で、おしりや足が下になっている状態です。
妊娠中の20%くらいは、一度は『逆子』になるそうです。一方、『逆子』のままお産を迎える妊婦は5%くらいと言われています。
▶︎ 逆子になる原因
子宮そのものが奇形、狭骨盤や子宮筋腫、子宮口付近に胎盤があったりすると『逆子』になるとも言われますが、ほとんどが偶然になるようです。
37週を過ぎても『逆子』の場合は、主治医がママと赤ちゃんに一番よい分娩法を決めて下さいます。
▶︎ 逆子で気をつけることは?
破水に注意!
- 『逆子』は冷え・過労・ストレスなども誘因と考えられています。保温や休息など心がけてください。
- お腹の張りの強い時は休息を取り、長時間同じ姿勢を続けたり、重い物を持ったりは避けるように!!
また、子宮口が開かないうちに、赤ちゃんが足などで子宮を圧迫して破水してしまうこともあります。
破水してしまったら、かかりつけの産院にすぐ連絡してください!
▶︎ 施術について
妊娠28週過ぎていれば、早ければ早いほど良いでしょう。
『逆子』を元に戻すには、体操、足のつぼのお灸、冷えをとる等などが言われています。
施灸期間は約2週間を目安に、足の内果(内踝)上方にある 三陰交と、足の小指にある至陰にお灸をすえます。お灸は毎日、自分でもすえてもらいます。
合わせてお母さんの体を整え、赤ちゃんが自然に回転しやすいよう生活と養生の指導も行います。
鍼灸師による逆子のための施術を受け、1週間くらい自分でお灸をすえ、医師・助産師によるエコー検診を受けた結果、逆子がもどっていれば逆子止めの施術を行います。
まだ逆子だった場合にはもう一度、逆子のための施術をし、穴(つぼ)の見直しと生活(養生)において、逆子が戻りやすい環境が出来ているか再確認をします。その上で、引き続きエコー検診まで自宅でお灸を続けてもらいます。
37週を過ぎても逆子のままであれば、胎児にとって何らかの原因で、その位置が一番良いと考え、至陰のお灸は中止することもあります。
逆子のための施術は36週+6日までは可能です。
また、逆子が自然に戻った方も逆子止めの施術をおすすめします。