足底腱膜炎

  • 朝の初めの一歩で踵や足底に痛みが出る
  • 立ち上がって歩き始めに踵や足底に痛みが出る
  • 立ち仕事が続くと踵や足底に痛みが出る
  • 走ると踵や足底に痛みが出る
  • 歩いていると足底につっぱり感がある

足底腱膜炎とは

足底腱膜とは足の裏にある腱膜のことで、土踏まずを保持し地面からの衝撃を吸収するクッションンの役割があります。長時間の立ち仕事やランニング・ジャンプなどのスポーツをすることで足の裏に負担が蓄積し、繰り返しの牽引力によって足底腱膜にストレスがかかり炎症が起こるものを足底腱膜炎といいます。

足底腱膜に痛みが出る場合と、足底腱膜の付着部である踵に痛みが出る場合とがあります。

足底腱膜炎の本当の原因

足底腱膜炎は足底腱膜自体に炎症がなくても、足底やふくらはぎの筋肉の血流が悪くなっていることが原因で起こります。足底腱膜とアキレス腱は腱膜でつながっている為、運動や立ち仕事でふくらはぎや足の裏の筋肉に疲労物質が蓄積すると、筋肉に必要な酸素や栄養素が行き届かなくなり、筋肉が酸欠状態になります。

酸欠になった筋肉は柔軟性のない硬い状態なので付着部に牽引力を与え炎症が起こってしまうのです。

足底腱膜炎の治療方法

治療の基本となるのは足の裏にかかるストレスを減らすことなので休息が一番です。

・保存療法
マッサージ、ストレッチや軽い運動でふくらはぎ、アキレス腱を柔らかくすることで足の裏に対する負担を軽減することです。足の裏の負担を軽減するには土踏まずを支えるインソールを靴にいれる事やテーピングする事で足のアーチを補強します。

・鍼灸療法
鍼灸でふくらはぎやアキレス腱を柔らかくすることが出来るので足底腱膜の負担を減らす事も出来ます。鍼をする事での鎮痛作用もあるためそれを利用しながら足底腱膜を柔らかくする直接的なアプローチもできます。

・予防法
症状の軽い段階での対応で足底腱膜炎になりづらくすることも重要です。

・タオルギャザー
床に広げたタオルを足の指だけで手繰り寄せる運動です。足の指の筋力の強化でアーチを正常に保つことができます。

・足裏のマッサージ
椅子に座った状態で足裏でゴルフボールを転がしながら押し付けるものや青竹踏みなどがあります。特に青竹踏みは歯みがきをしながら習慣化出来るので予防法としておススメです。