三叉神経痛

三叉神経痛は顔面に激しい痛みを生じる疾患で、進行に伴い一過性の軽い痛みの反復から断続的な激痛に至り、食事や会話など日常生活にも大きな支障をきたします。
三叉神経とは第一枝(眼神経)第二枝(上顎神経)第三枝(下顎神経)の三枝から成り三叉神経と呼ばれています。
顔面の痛みから顔面神経痛だと言われる場合もありますが、三叉神経は脳神経系であり最も大きな神経です。人体を巡る神経系統には筋肉の働き制御する運動神経、感覚を認知する知覚神経、身体を調整する自律神経がありますが、眼神経、上顎神経、下顎神経は知覚神経を司り、下顎神経は運動神経も伴っています。
三叉神経痛の原因
三叉神経通の発症には様々な疾患が考えられますが、脳幹部に発生した腫瘍、脳動脈瘤による神経の圧迫、多発性硬化症の症状、帯状疱疹の後遺症等、中枢に何らかの既往症があるケースを除いては、その原因は不明で明確に特定出来ない場合が殆どです。
臨床経験的には三叉神経痛の患者さんには精神的、肉体的に何らかの過度のストレスを抱えておられる症例が多く見うけられます。 過度のストレスが交感神経(身体活動を活発にさせる時に働く神経)を必要以上に刺激し、副交感神経(身体活動を落ち着かせている時に働く神経)とのバランスを欠き、緊張と緩和の調整が正常に機能しない状態(自律神経失調状態)を引き起こす場合があることは既に周知されています。
疾病の中にはこの自律神経失調状態が続くことが原因と考えられる症例が多くあり、個々の体質・体調・食生活などの要因により、例えば、円形脱毛症、鬱病、拒食症などの症状として表れ、三叉神経痛の発症の一因もこの症状の一つだと言えます。 つまり、身体器官のどこかに器質的な異常が発生しているのではなく、身体を正常に働かせる機能そのものに難がある疾患と言えます。
三叉神経痛に対する鍼灸施術
- 体全体の免疫力を向上します
- 三叉神経痛に対して鍼灸を行う事で以下の効果が期待できます。
- 消炎鎮痛作用
- 体全体の免疫力の向上作用
- 消化機能改善による新陳代謝の亢進
- 精神的緊張をほぐす
