テニス肘の原因と定義
肘痛テニス肘は正式名称を「外側上顆炎」と言います。
肘の外側には外側上顆という部位があり、指を伸ばしたり手首を反らす時に使う伸筋という筋肉が集まって付着しています。
この外側上顆に過度の負担がかかることで筋肉の変性や骨膜の炎症が起こり痛みを引き起こした状態をテニス肘(外側上顆炎)と言います。
このテニス肘は特にテニスなど腕の筋肉をよく使うスポーツや、パソコンなどのタイピング、細かい作業が多い方など指や手首をよく動かす方に多くみられる症状で、実際にテニスをしているスポーツ選手だけでなく、筋力の弱い40~50代の女性が家事による手の使い過ぎで発症することも多いのが特徴です。
テニス肘の本当の原因
筋肉一般的にはテニス肘(外側上顆炎)の原因は筋肉の変性、骨膜の炎症、筋力の低下と言われていますが、実際は筋肉の硬さが大きく関係しています。
筋肉の硬さというと軽く考えがちですが、筋肉は血液から栄養や酸素を取り込み、柔軟性のあるスムーズに伸び縮みできるいい状態を維持しています。
筋肉に対して過負荷により疲労物質の蓄積や血流障害が起こると、筋肉が低栄養、低酸素状態を起こし筋肉が硬くなり、トリガーポイントという痛みの原因になる筋肉のしこりが発生し痛みを引き起こしてしまいます。
テニス肘を改善する為には、原因となる筋肉の血流を改善し筋肉の硬さやトリガーポイントを取り除くことが必要なのです。
テニス肘治療法
テニス肘は痛いところだけ治療していてもなかなか痛みは取れません。また日常生活で負担がかかりやすい部位なので、すぐに症状を繰り返してしまいます。
根本治療のためには症状や痛みの出ている肘周囲の治療だけでなく、肘や手首の動きに関連する肩関節や肩甲骨の柔軟性をアップさせる治療を行う必要があります。
痛みを早期に取り除き、痛みを繰り返さない為にも痛みの部位だけでなく、トリガーポイント(筋肉の血流低下によるしこり)の発生している筋肉を中心に血流を改善し痛みを根本から取り除いていきましょう。