腰椎分離症/すべり症の症状とは
腰椎分離症は成長期にスポーツ活動を行って発生することが多い腰痛です。また、若いころに患っていた腰椎分離症が、加齢による筋力低下が原因で悪化し、痛みとして現れることもあります。痛みの感覚としては鈍く重いような痛みであることが多く、起床時や運動時に痛みが増悪します。腰椎分離症の本質は腰椎の関節突起と呼ばれる部分の疲労骨折であり、背骨の中央部の1~2㎝外側に痛みが出ます。また、お尻から足先にかけても痛みを伴うことが少なくありません。腰椎分離症がすべり症に移行すると、腰椎の後ろにある脊髄神経が圧迫されるため、お尻から足先にかけて痺れや感覚鈍麻、筋力低下などが起きることもあります。
なぜ症状が起きるのか
腰椎分離症/すべり症はスポーツ活動をしている成長期のお子さんに生じやすい腰痛です。成人でもまれに生じることもあります。また、若いころ無症状であった腰椎分離症が加齢に伴う筋力低下が引き金となり、痛みを発症するということもあります。腰椎は椎体という円柱状の骨と、その背面に上下の腰椎と関節を形成する関節突起というものから構成されます。激しい運動によりこの椎体と関節突起の連続性が断たれたものが腰椎分離症です。これは腰椎に一度に大きな衝撃が加わる骨折では無く、繰り返し小さな衝撃や反りなどの力が加わることで生じる疲労骨折の一種です。腰痛の原因が早い段階で腰椎分離症であることが分かれば、安静や固定で骨折部は癒合します。しかし、多くの場合、腰痛の原因が腰椎分離症であることに気付かず運動を続けてしまうため、骨折部位が癒合しない偽関節という状態になってしまいます。また、これを放置すると分離した椎体が下にある腰椎から前方へと移動してしまうことがあり、この状態を腰椎すべり症といいます。腰椎すべり症では、背骨を縦になぞっていくと階段状の変形を触知することがあります。腰椎すべり症では、腰椎の後ろを通る脊髄神経が圧迫を受けるため、お尻から足先にかけて痺れや感覚鈍麻、筋力低下などが引き起こされることもあります。
腰椎分離症は一般の方で約5%、スポーツ選手では約30%が発症していると言われます。ただ、腰椎分離症が必ずしも痛みを伴うかというとそうでもありません。レントゲンで分離症と言われても痛みが無い場合も少なくないのです。腰椎分離症と腰痛の関係はいまだ不明な点が多いのですが、スポーツ活動をしているお子様が腰痛を訴えられた場合は腰椎分離症の可能性を考えて下さい。症状がひどい場合、手術を勧められることもあります。しかし、早期に対処すれば手術をしなくても症状を改善することが可能ですので骨格矯正や筋肉調整をご検討下さい。
安井鍼灸整骨院の腰椎分離症(すべり症)への施術
骨折です!他の疾患と検査を行い鑑別していきます。 基本的には分離症では、コルセットなどをしてしっかり固定を行い絶対安静です。 当院では、早期回復を促す為、特殊電気治療(コンビネーション治療)を行います。 すべり症では、反り腰が原因の場合改善のため骨格矯正、腰椎の安定性向上を目的に運動指導を行います。