こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、妊活と亜鉛についてです。
【亜鉛】妊活中に大事な栄養素の1つ
妊娠を希望するカップルに大事な栄養素は、たくさんあります。そのなかでも今回は亜鉛についてお話したいと思います。亜鉛は、金属の仲間で自動車や家電製品、建築材料などに広く使われています。そう聞くと、「からだに入れて大丈夫なの?」と思うかもしれませんね。金属の仲間でも栄養素としては、鉄も有名です。鉄は赤血球のなかのヘモグロビンという赤い色素の原料になっていて、女性は月経があるので鉄分が不足しがちになります。
鉄が不足すると鉄欠乏貧血になってしまうこともあるので、妊活中だけでなく妊娠後も、そして出産後も鉄不足にならないことが大切です。
さて、今回スポットを当てた【亜鉛】は、鉄と同じ微量ミネラルに分類されています。ミネラルの中でも、ヒトの体内にあり、栄養素として欠かせないことが確定しているものを必須ミネラルといい、このうち1日の摂取量が概ね100mg以上のものを「主要ミネラル」に、100mg未満のものを「微量ミネラル」に分類しています。
微量ミネラルだからといって侮ってはいけません。量は少しでも、必須ミネラルであることには変わりはありません。
中でも【亜鉛】は、別名「セックスミネラル」とも呼ばれ、エストロゲンやプロゲステロンの分泌を促し、細胞の正常な分裂を促すために、また活性酸素から守るための重要な栄養素で、妊活期には欠かせないミネラルです。
男性と亜鉛
亜鉛といえば、男性に必要な栄養素というイメージがあるかもしれません。男性ホルモンをつくる、精子をつくるのにも亜鉛は欠かせず、不足すると男性ホルモンの低下や精巣機能へ影響することもあり、精液量や精子数の低下、精子の運動性の低下につながるといわれています。精巣では亜鉛の濃度が高く、精巣上体の異なる領域では亜鉛輸送体(亜鉛を細胞の内外に送るタンパク質)が現れ、男性生殖器と亜鉛とは深い関係があり、亜鉛不足は男性の生殖能力低下と相関しているといわれています。亜鉛を摂取すれば精子が増えると考えがちですが、そうではなく精子をつくるために欠かせない栄養素として亜鉛不足にならないように食生活に気をつけることが大切です。
女性と亜鉛
亜鉛は、男性に重要と思われがですが、女性にも重要なホルモンです。亜鉛が精巣機能へ影響するように、卵巣機能にも影響します。亜鉛は、卵胞刺激ホルモン(エストロゲン)や黄体形成ホルモン(プロゲステロン)の分泌にも関わっているため、亜鉛が不足すると卵胞発育に影響するため、月経周期が乱れたり、排卵が起こりにくくなったり、卵子の成熟度に影響することもあるでしょう。また、子宮内膜症と血中亜鉛濃度の関連では、子宮内膜症のない女性の亜鉛摂取は子宮内膜症の女性と比較して多いことが知られています。ただし、残念ながら現時点では、子宮内膜症に対して亜鉛の治療効果に関するデータはありません。そして、亜鉛欠乏は多くの病気で免疫状態に影響を与え、酸化ストレスを高めることでも知られています。亜鉛が不足すると着床環境にも影響するため、亜鉛が不足しないように気をつけましょう。
1日にどれくらい亜鉛を摂ればいいの?
亜鉛は、成人男性の推奨量は10mgで、耐容上限量は30歳未満は40mg、30歳以上は45mgです。成人女性の推奨量は8mgで、耐容上限量は35mgです。
通常の食生活を送っていれば亜鉛不足になることはないといわれていますが、食事量が少なかったり、偏った食事が亜鉛不足を招きやすくなります。亜鉛不足になると皮膚炎や脱毛、貧血、口内炎、味覚障害などが現れることがあり、逆に亜鉛の過剰摂取は頭痛や吐き気、下痢、食欲不振などの症状に見舞われることがあります。
食べ物から摂取された亜鉛は小腸で吸収されますが、その吸収率は約30%といわれており、年齢とともにその吸収率は低下します。亜鉛は、活性酸素から体を守るための重要な栄養素で、活性酸素は万病の元。活性酸素を多く出さないようにすることと、これを消去する作用である抗酸化を促すことが、健康を維持するため、また妊活のために重要です。食事あるいはサプリメントによって亜鉛摂取を心がけていただくことをお勧めします。
亜鉛は、肉、魚介類、種実、穀類などに多く含まれています。
☆特に亜鉛が多いもの☆
牡蠣(レモン汁をかけて食べると吸収率UP)、
あわび、タラバガニ、するめ、豚レバー、牛肉、卵、チーズ、高野豆腐、納豆、えんどう豆、切り干し大根、アーモンド、落花生など。
不妊治療中だけでなく妊娠してからも摂取した方がよいですか?
亜鉛は多くの酵素に含まれ、細胞の成長と分化に関わるため、不足するともちろん胎内の赤ちゃんの発育に大きく影響します。早産、流産、奇形など妊娠中の問題だけでなく、出生後も低身長や低体重のリスクが高まると言われています。また、お母さんの体内の亜鉛量が少ないと母乳に含まれる量も少なくなるため、妊娠中も授乳中も継続して亜鉛不足に注意しなければなりません。