逆子の鍼灸治療 ¥2,500円~

赤ちゃん(胎児)は、本来骨盤位に頭が入っている状態が、正常位と呼ばれるものですが、 何らかの理由で、頭の位置が上や横になっている状態を逆子といいます。 妊娠中期で3~4割の方に見られる逆子ですが、出産までには殆どのケースで正常な体位に 戻ります。 しかし全体の3~5%は逆子のまま出産を迎えます。 当院では、母体の調整を図り、胎児が 居心地の良い状態を保てる環境を作ることを心がけております。

  1. 骨盤内の血流状態が悪く(冷え)、頭を置くべき位置が快適な環境にない。
  2. 子宮の周りが緊張していて、胎児の動きが制限され正常な位置に戻れない。
  3. 妊婦の呼吸が浅い為、胎児がみぞおちに頭を置いていても平気な環境になっている。
  4. 多様なストレスがかかる事で「頭に血が上る」状況となる。

    頭部がのぼせ、下肢が冷えた状態になる。

    暖かい所を向いてしまう動物的本能により上を向いてしまう。

一般的によく知られている方法には

この2つがあげられます。

逆子体操は産婦人科などでもレクチャーされる胎位矯正の方法。お腹の赤ちゃんが自分で回転できるように促します。二つ目の外回転術は、医師がお母さんのお腹を押しながら赤ちゃんの胎位を変えていく方法。早産などのリスクを伴うため、外回転術は慎重に検討する必要があります。こうした西洋医学での逆子対策を施しても、胎位が戻らない場合は鍼灸施術をオススメします。

妊娠週数と逆子のお灸で戻る可能性についてや逆子ママさんがお灸を受けに来られる時期なども紹介しています。

妊娠28週頃からお腹の中の羊水の量が増えてきて、妊娠30週前後でピークに達します。お腹の重さが気になる頃だと思います。産婦人科での健診では、28~30週過ぎ頃に「逆子」と言われることが多いと思います。
一般的には逆子のほとんどが自然に戻ります。逆子のままお産を迎えるのは3~5%と言われています。
そのため、ママさんもそう焦らず、ぼちぼち逆子体操でもしながら、定期健診まで様子を見る方がほとんどだと思います。ただ、できればこの時期に逆子のお灸をするとをおススメします。逆子がまだ直りやすい時期なので、お灸をすることでより逆子が直る可能性が高くなります。

32~33週頃は赤ちゃんも活発に動くことが増える時期です。くるりと回ってくれることを期待したいところです。逆子が戻っていなくても、産婦人科の先生からは「まぁもうちょっと様子見ましょう」と言われますが、ママさんたちがちょっと焦りを感じ出す頃です。ネットで逆子の治る方法を調べはじめる方が増えます。
例えば、「逆子を直す」、「逆子 いつまで」、「逆子 原因」、「逆子のお灸」など。鍼灸院に「逆子のお灸をうけたいのですが・・・」 の問い合わせが増えます。この時期に逆子のお灸を受けに来られる方が一番多いです。逆子もまだ戻りやすいです。

妊娠34~35週は妊娠9ヶ⽉の後半に当たります。お腹の赤ちゃんはずいぶん大きく育ってきている頃です。
お腹の張り感も出てきたり、お腹の中でよく動いてた赤ちゃんの動きが少し減ってきます。
なので逆子ちゃんは自然に回ってくれるか気になります。また、健診で逆子が戻ってないとなると、いよいよ「帝王切開」の話が出てきだします(汗)ママさんたちも焦りだし、当院に慌てて「逆子のお灸」を受けに来る方も多です。いつも思いますが、「もうちょっと早い時期(28~32週)に来てくれてたら、よかったのに・・・」
もちろん、34週以降でも逆子が戻る可能性は十分にありますが、成功率が少し下がってきます。
なので、1日でも早くお灸を受けに来られることをおススメします。

いよいよ妊娠10ヶ月を迎え、翌週の妊娠37週からは正期産(妊娠37週から41週未満)に入ります。この時期にほとんど方が出産されます。36週はその直前です。まだ逆子の場合は、帝王切開の予定日なども決まってくる頃だと思います。できれば、「帝王切開じゃなくて自然分娩で・・・」「最後の砦、逆子のお灸を試してみたい」とお問い合わせもいただきますが、36週では逆子の灸でも難しいです。なので、あとは心も体も安らかにされておくことをおススメします。ただ、当院で指導している逆子のツボにセルフお灸をしていただくことがあります。
今までに36週・37週(帝王切開前の検査時)に逆子が戻ったケースはあります。なので、ダメ元でお家で逆子の灸されてみても良いと思います。逆子のツボは安産のツボでもあるし、産後の肥立ちにも効果的なツボです。

逆子は自然に戻る可能性もあるので、「逆子ですね」と言われても慌てる必要はありません。ただ、逆子のまま出産を迎える方は3~5%と言われています。そのため、34週、35週頃に慌てて逆子のお灸を始めるよりも、逆子と分かった時点(30週~32週前後)で逆子のお灸を始められることをおススメします。

実際に逆子の治療で使うツボは下記の2つになります。

三陰交を刺激することは、身体の冷えを解消し、子宮周りの下腹部全体や胸部に作用し、赤ちゃんの動きを促進し、その結果逆子が改善するとされています。至陰と同時に鍼灸を行うことで相乗効果が期待できるでしょう。
逆子の他にも更年期障害や生理痛など婦人科系のトラブルに強力な効果があるとされています。ただし三陰交は妊娠初期の妊婦さんには刺激が強く流産を引き起こす可能性もあるツボです。自己判断で刺激するのはやめ、鍼灸院で相談して下さいね。

【三陰交:ツボの位置】
内くるぶしの一番高いところに小指を当て、指を4本そろえて置きます。その時に人差し指が当たっている場所が三陰交です。
つまり、内くるぶしから指4本上あたりの太い骨のすぐ横にあります。

【三陰交:主な効果】
肝臓・腎臓・消化器の働きを助けます。女性特有の様々な症状に効果があります。

「逆子といえば至陰」というほど代表的なツボです。逆子の他にも頭痛や腰痛、難産にも効果があるとされています。至陰を刺激して血流が改善されると、子宮が温まり羊水も増えることから、赤ちゃんが動きやすくなって逆子が治ると考えられています。また、副腎皮質ホルモンが分泌されて赤ちゃんの動きが活発になるとも言われています。

【至陰:ツボの位置】
足の小指の爪の生え際で、最も外側に近い場所です。

【至陰:主な効果】
下半身の冷えを取り、一方でのぼせを緩和します。特に腰、太ももの後ろ側、ふくらはぎと、背面を温めます。
全身の血液循環を改善します。足を温めることは健康にもとても良い状態となりますよ。

逆子は、胎動の減少などなんらかの原因により胎児の回転が妨げられて骨盤位(逆子)のままになることから起こるとされています。しかし未だに不明なことも多く誰でも逆子になる可能性があります。東洋医学では「冷え」に着眼し、冷えからくる子宮の緊張を和らげることで逆子を改善していく、と考えます。鍼灸治療では三陰交、至陰をお灸や鍼で刺激し温めることで、血流を改善して冷えを解消。冷えを解消して子宮が温かくなり、血流改善で子宮の中の状態が良くなれば、赤ちゃんも回転できるようになって逆子が治ると考えられています。つまり、鍼灸治療によって子宮の状態を良くすることは赤ちゃんの動きを助けることになるんです。お産はお母さんと赤ちゃんの助け合いでもあるので、鍼灸治療で赤ちゃんが回転するのを優しくサポートしてあげてはいかがでしょうか。

ご紹介したように鍼灸治療は逆子の矯正に大きな効果があります。早い方では治療開始から3回程度までに改善されることも少なくありません。ただし、なかなか効果が出ない方もいらっしゃいます。その場合にはゆったりした気持ちで決められた回数に従って気長に治療を継続してみましょう。なかなか効果が出ない場合には生活習慣の見直しをすることも大切ですよ。

  1. 温かい食事と入浴で身体を冷やさない生活をする
  2. 栄養バランスのとれた食事をする
  3. ストレスをためないようにする

など、日々の生活を改善してみましょう。生活の改善をしながら鍼灸治療を行うことで、気が付いたら逆子が治っていたなんてこともありますよ。

A:残念ながら鍼灸のメカニズムはいまだ明らかにはされていません。一説によると鍼灸施術によって脚全体の皮膚温度が上昇することから、骨盤内の血行に影響を及ぼし子宮筋の緊張を和らげたり、胎動が高まり赤ちゃんの自発的な回転が促進されると考えられています。

A:妊娠28週以降、赤ちゃんの胎位が安定しはじめるため、28週から32週までの間に施術開始することをオススメしております。この期間を過ぎると赤ちゃんが大きくなり子宮のスペースが狭まってしまうため回転しにくくなってしまいます。産婦人科で逆子の診断を受けたらなるべく早くご相談ください。

A:症状によって個人差がございますが、週に3回程度ご来院いただくようお願いしております。ご出産までの限られた時間で逆子をなおし、安心して出産の日を迎えましょう。

A:施術の効果には個人差がございますので、必ずしも逆子がなおるというお約束はできませんが、週3回程度で通院された場合、平均して16回程度で改善されるケースが多いようです。

A:逆子鍼灸は母体と赤ちゃんのリスクを考え、強い痛みや刺激のある施術は行いません。お灸に関しては、直接お肌にお灸を据えるのが一番効果が出やすいため、多少熱さを感じることと思います。熟練の鍼灸師が施術を担当しますので、ヤケドのないよう管理しておりますのでご安心くださいませ。