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胃の消化について

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、胃の消化についてです。

楽しい食事は胃の健康から

年とともに食欲が落ちた、胃もたれが増えたと実感する人は多いのではないでしょうか。好物が思うように食べられないと、少し寂しくもなりますね。

おいしいと感じながら食べるには、胃が元気であることが重要です。また、食べ物の栄養分を吸収するのは腸ですが、それには胃でしっかり消化が行なわれていることが大切。近ごろは腸のケアが流行していますが、楽しい食事のためにも栄養吸収のためにも要となる胃について知り、食欲の秋を満喫しましょう。

消化の大半は胃で行われる

私たちが口で噛んだ食べ物は、ある程度小さくなってから食道へ送られ、胃に到達します。食べ物は、胃の収縮によってこねられて、消化酵素を含む胃液と混ざり合うことで「消化」されます。ものにより、1時間から数時間かけて「かゆ状」になるのです。

消化は腸でも行われますが、その大半は胃が行います。ちなみに、胃では栄養の吸収はほとんどされません。

こうして、かゆ状になった食べ物は小腸に送られ、残りの消化と栄養吸収が行われます。さらに残ったものが大腸で水分を吸収されて大便となり、排泄されるというわけです。

加齢とともに食欲は落ちて当然

体がどんどん大きくなる成長期には食欲は旺盛ですが、成長が止まり、活動量も落ちていく中年期以降は、食欲も落ちてきます。食欲の低下は、ある意味自然なことです。

加えて、胃の機能自体も加齢とともに衰えていきます。脂は消化に時間がかかるため、若い頃と同じように脂っこいものを食べると、胃もたれや食欲不振を起こしがちに。食べるものの内容や量も、年齢や胃の状態に合わせていくことが大切です。

胃もたれや食欲不振の原因とは

加齢以外にも、胃もたれや食欲不振をおこす原因はあります。暴飲暴食、刺激物やアルコールの摂りすぎ、一日一食しか食べず夜に大量に食べるといった不規則な食事など。精神的なストレスも原因になります。

こうした生活習慣やストレスによる胃の不調はよくあることですが、症状が1~2週間続くなら、胃炎や胃潰瘍、胃がんなどの重い病気のおそれもあります。早めに病院を受診しましょう。

一方で、胃の病気にかかっていても、自分では気がつきにくい場合もあります。ですから、不調がなくても、バリウムや内視鏡などで定期的に検査を受けることが大切です。

ピロリ菌によって起こる萎縮性胃炎も、自覚症状があまりありません。ただしピロリ菌の感染により胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こしやすくなるので、ピロリ菌の検査を受けることをオススメします。

あなたの胃の消化力は?

こんな症状があったら、胃の消化力が落ちてきているかもしれません。チェックしてみましょう。

✅ 朝起きたときに、胃もたれやむかつきを感じる
✅ 日中、しょっちゅう胃の痛みや重さ、お腹の張りを感じる
✅ 食欲がなく、空腹感を覚えない
✅ 酸っぱい液がこみあげてくることがある
✅ 胸焼けがある
✅ 食べ始めてすぐ、お腹がいっぱいになってしまう
✅ ふだんと同じ量を食べているのに食後、膨満感がある
✅ しょっちゅう、げっぷが出る
✅ 胃にキリキリした痛みが走ることがある

チェックがついた項目が多ければ多いほど、あなたの胃は弱っているおそれがあります。次のような点を心がけ、胃を健康に保ちましょう。

胃に負担をかけない食べ方を

暴飲暴食をしないのはもちろんですが、胃もたれや食欲不振を感じている人は、脂っこいものや刺激物、アルコールの量を控えめにしましょう。

また、食べるときはできるだけゆっくりと、腹八分目を目安にしてください。

三食きちんと規則正しく食べることも大切です。胃液は食べ物が胃に入っていなくても分泌されますが、強い酸性であるため、極端な空腹が続くと胃液で胃壁を痛めてしまうことがあるのです。よほど食欲がないときは抜いたり軽いものにするほうがよいですが、基本的には三食規則正しく食べるようにしましょう。

食事の時間帯にも注意

睡眠中は本来、胃を休める時間です。しかし、夜遅い時間に食べて胃に食べ物が残っていると、のろのろと消化を続けることになり、胃にとって大きな負担になります。体がよく休まらず睡眠自体の質も落ちますし、翌朝の胃もたれにつながることも。

夕食は、できれば寝る3時間前、少なくとも2時間前には終わらせて、消化が済んでから就寝しましょう。どうしても夕食が深夜になってしまう人は、夕方に小さめのおにぎり1個など100~200キロカロリーぐらいの軽食をとり、深夜に食べる量をできるだけ減らしましょう。

食後横になるなら仰向けはNG

食べてすぐ眠るのは胃に負担をかけますが、少しだけ横になって体を休めるのは消化を助けます。このとき、体の右側を下にして横になりましょう。胃の出口は右に曲がっているので、消化された食べ物がスムーズに腸へ流れるからです。

また、仰向けの姿勢は消化によくないので避けて。体を横から見ると、胃は入口が低く、出口が高くなっています。そのため仰向けに寝ると、食べた物が食道のほうへ戻りやすくなってしまうのです。

十分な休養でストレスを解消

胃に不調があるときは、消化の良いものを食べるなど、胃を休めることも大切ですが、精神的な休養も非常に大切。ストレスがあると、様々なホルモンが出たり自律神経が乱れたりして、胃の働きも鈍くなってしまうからです。心身を休めるとともに、気分転換をするなどしてストレスを解消していきましょう。

マッサージや運動で胃を活発に

胃のあたりを優しくさすったり時計回転にマッサージして軽く刺激すると、胃の動きを活発にする効果があります。また、ストレッチしたり体操して体を動かすことも、胃へのよい刺激になります。日常的にできるだけ歩いたり、体を動かすことを心がけてください。

コーヒー

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。日ごとに秋らしくなり、温かい飲み物が美味しい季節になりました。

10月1日は「コーヒーの日」です。日本では、秋から冬にかけてコーヒーの需要が高まることから、1983年に社団法人全日本コーヒー協会によって定められました

【1】日本人とコーヒー

コーヒーは、アフリカ原産のコーヒーノキの種子(コーヒー豆)を焙煎し、挽いたものを抽出した飲み物です。コーヒーの味や香りは、

  • コーヒー豆の品種・産地
  • 焙煎の度合い(浅煎り、深煎りなど)
  • 抽出の仕方(ドリップ式、サイフォン式など)
  • コーヒー豆の配合割合(ブレンド)

などによってもそれぞれ異なります。この種類と組み合わせの豊富さがコーヒーの大きな魅力です。コーヒーの起源については様々な説がありますが、日本にコーヒーが伝わったのは江戸時代、長崎・出島にオランダ人によって持ち込まれたのがきっかけとされています。当時、コーヒーを飲んだ日本人の感想には、「焦げくさくて味ふるに堪えず」と記されています。お茶の文化で育った日本人には、よほど口に合わなかったのでしょう。

コーヒーが受け入れられるようになったのは、明治時代になってからのことです。文明開化とともに、西洋文化の象徴であるコーヒーを積極的に取り入れようとする動きが広がり、明治時代の中頃には、東京に日本初のコーヒー専門店が誕生しました。今や日本は世界有数のコーヒー輸入国となり、多くの愛好者がいます。

【2】コーヒーの成分と香り

コーヒーの飲用は薬から始まったといわれています。昔からコーヒーには、覚醒作用や利尿作用があることが知られており、日本でも、明治の頃まで薬として用いられていました。ここからはコーヒーに含まれる主な成分と香りについてお話します

●カフェイン

コーヒーに含まれる代表的な成分で、玉露やココア、コーラなどの飲み物にも含まれる成分です。また、コーヒー100ml中には約60mgのカフェインが含まれています。眠気覚ましなどの覚醒作用や利尿作用がよく知られていますが、「自律神経の働きを高める」「集中力を高め、作業効率を向上させる」「運動能力を向上させる」「疲労を抑制する」など様々な効果が明らかになっています。 

●ポリフェノール(クロロゲン酸類)

多くの植物に含まれる成分の1つで、抗酸化作用があります。コーヒーの褐色や苦味、香りのもととなっています。その量はカフェインよりも多く、コーヒー100ml中に約200mgのポリフェノールが含まれています。また、クロロゲン酸は抗酸化作用のほか「糖尿病を予防する」「脂肪の蓄積を抑制する」などの効果が発見されており、カフェインと並んで注目されている成分です。特にコーヒーの生豆には、クロロゲン酸が豊富です。 

●香り

コーヒー独特の風味や香りは、焙煎によって油分や糖分、香気成分が化学反応を起こすことで生まれます。焙煎が浅いほど酸味が強く、深く煎るほど苦みのあるコーヒー豆になります。ある実験でコーヒー粉末、レモン油、蒸留水を用いて、リラックスした時の脳波であるα波の量を比較したところ、コーヒーの香りをかいだ時に、最も多くα波が現れるというデータも出ています。なお、焙煎の浅いものより深いものの方がリラックス効果は高いそうです(※1) また、脳に与える効果は豆の種類によっても異なるという結果も報告されており、目的によって使い分けるのが良さそうです。

「リラックス効果が高いもの」 →グァテマラやブルーマウンテンなど

「集中力が高まるもの」→ブラジルサントス、マンデリン、ハワイ・コナなど(※2)

【3】コーヒーの活用法

カフェインが脳に届くのは約30分後といわれています。仕事を始める30分前にコーヒーを飲むと、集中力が高まりますし、仮眠前に飲めばすっきりとした目覚めが期待できます。ただし、日頃から大量にカフェインを摂っている方の場合、体に耐性が出来てしまい、効果を感じにくくなることがあります。また、一度に大量のカフェインを摂取すると、急性中毒を引き起こすケースも報告されています。摂りすぎには注意して、ほどほどを心がけたいですね。

コーヒーは飲むだけでなく、その芳香によっても楽しむことが出来ます。カフェインを気にせず、手軽にリフレッシュしたいという方は、コーヒー豆の香り袋を利用されてはいかがでしょうか。さらに、コーヒーは消臭効果が高いので、ドリップ後の豆を乾燥させ、消臭剤として使用すれば環境にも優しいですね。トイレや靴箱、冷蔵庫など臭いの気になる場所に置いておくのもおすすめです。

夏の睡眠について

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、夏の睡眠についてです。

エアコンがほぼ完備された現代でも、夏になると寝苦しさを感じるという人は多いのではないでしょうか。暑さや湿気で寝つきにくい、エアコンをつけて寝てもタイマーが切れると起きてしまうなど、夏の睡眠はなかなか厄介。その解決には、こうした暑さにまつわるトラブルに対処するのはもちろん、そもそも多くの人が抱えている睡眠の質の低下に、きちんと向き合うことが大切です。睡眠のメカニズムを知り、暑い夏でも快適に入眠できるようにしましょう。

「ぐっすり眠る」とは?

人の睡眠には、大きく分けて浅い「レム睡眠」と深い「ノンレム睡眠」の2つがあります。体は休んでいるものの脳は活発に動いているのがレム睡眠、脳も体も深い休息状態にあるのがノンレム睡眠です。ノンレム睡眠はさらに3段階に分かれ、このうちの3段階目が「深睡眠」と呼ばれる、最も深い眠りです。

睡眠時間は、30代以上であれば6時間半から7時間半程度あると理想的ですが、そのなかでも最も大事なのが最初の4時間で、この4時間の間に2回以上深睡眠が訪れると、大半の疲れが取れるといわれています。深睡眠をとるためには、自律神経の状態やホルモンバランスが大切であり、入眠に向けてその条件を整えていく必要があります。

朝日を浴びないと眠れない!?

快適な入眠には、自然な眠りを誘う働きがある「メラトニン」というホルモンがしっかり分泌されることが不可欠です。メラトニンは強い光によって分泌が抑制されるため、昼間は少なく、日没以降に増えます。

このメラトニンは「セロトニン」という別のホルモンが原料になって作られます。そして、セロトニンは、朝日を浴びることで分泌されるという性質があります。

つまり、よい眠りのためには、きちんと朝日を浴びることが大切なのです。朝日を浴びると、セロトニンが分泌され、そこからメラトニンが作られ、メラトニンの働きで日没以降徐々に眠くなり、すんなり入眠できるという、良い睡眠サイクルになります。朝起きたらすぐにカーテンを開けて、しっかり朝日を浴びましょう。

また、休日に昼過ぎまで寝てしまうと、この睡眠サイクルが乱れて夜寝つけなくなり、月曜の朝からグッタリということに。休日でも、寝坊するのはいつもの起床時間より1時間プラスくらいまでにし、睡眠ホルモンがリズミカルに分泌されるようにしましょう。

ストレスが自律神経に悪影響

快適に入眠するには「自律神経」のバランスを整えることも大切です。自律神経には2つあり、「交感神経」は仕事時や緊張時、ストレスを受けたときなどに働きます。もうひとつが「副交感神経」で、リラックス時や睡眠中に働きます。この2つがシーソーのように優位になったり、働かなくなったりして、バランスをとっています。快適な入眠が訪れるのは、副交感神経が優位になったときです。

ところが、ハードワークや満員電車など、現代は常にストレスフル。スマホの普及で発達した情報社会も、便利さの裏で大きなストレスをもたらしました。寝る直前まで、PCやスマホを眺めているという人も多いことでしょう。こうした状況では常に交感神経が優位になり、なかなか入眠できないため、睡眠の質が落ちている人が増えているのです。

あなたの「睡眠充実度」は?

あなたは健康的なよい睡眠がとれているでしょうか。次の項目の中で、その状況になったら「うとうとする」と思うものにチェックを入れましょう。

  1. 座って新聞や本などを読んでいるとき
  2. 座ってテレビを見ているとき
  3. 会議、映画館、劇場などで静かに座っているとき
  4. 乗客として、1時間以上続けて自動車に乗っているとき
  5. 座って人と話しているとき
  6. 座って書類や手紙などを書いているとき

チェックがついた項目が多ければ多いほど、いい眠りが取れていない可能性が。次のような点に注意して快適な入眠を心がけ、良質な睡眠を取るようにしましょう。

夜は浴びる光を調節する

夕方以降、強い光を浴び続けることは、快適な入眠の妨げになります。特に、蛍光灯などの青白い光はメラトニンを抑制する作用が強いため、夜は室内の照明を白熱灯など、温かい色の光に変えるとよいでしょう。間接照明や足下照明などを利用するのもオススメです。

また、PCやスマホから出るブルーライトにもメラトニンを抑制する働きがあるので、寝る1時間前には見るのをやめて。また、ブルーライトを抑えたり、カットする機能を使い、できるだけその光を浴びないようにしましょう。

朝食で「トリプトファン」をとる

心地よい眠りをもたらしてくれるメラトニンの原料はセロトニンですが、そのセロトニンの原料となるのが「トリプトファン」というアミノ酸です。

トリプトファンは大豆製品や、肉、魚、卵、乳製品などに含まれ、これを朝食時にしっかりとることで、14~16時間後、つまり眠る頃のタイミングに、たくさんのメラトニンが生成されるようになるのです。

食事は三食規則正しく食べ、リズムをつけることがよい睡眠につながります。そしてメラトニン生成の面からは、特に朝ごはんでトリプトファンを含む食材を中心に、バランスのとれた食事をすることが大切だといえます。

夏でも湯船に浸かる

夏は、「暑いから」とシャワーだけで済ませる人も多いようですが、快適な入眠のためには、湯船に浸かることが大切です。というのも、快適な入眠には、「深部体温」のリズムを整えることも重要だからです。

深部体温とは内臓など体の深部の温度のこと。通常、起床から11時間後くらいに最も高くなって、その後下がり、下がるときに眠気が訪れるようになっています。

ところが、現代はストレスなどにより、深部体温が「上がって下がる」リズムを刻めていない人がたくさんいます。

そこで、しっかり湯船に浸かることで深部体温を上げようというわけです。一度上げることでリズムがつくりやすくなり、快適に入眠できるようになります。

ただし、熱すぎる湯に浸かると交感神経が優位になり、寝つきづらくなってしまうので、40℃程度までのぬるめのお湯に10~15分程度を目安にしましょう。また、寝るときにタイミングよく体温が下がるようにするために、入浴は寝る1時間半から2時間前くらいまでに済ませるとよいでしょう。

夕方以降はうたた寝しない

帰りの電車内や、帰宅後にテレビの前などでうたた寝してしまうと、夜の睡眠の質は落ちてしまいます。というのも、眠気というのはコップにたまった水をぶちまけるように、一気にこぼしたときが一番ぐっすり眠れるからです。

一方で、昼過ぎまでのうたた寝は、夜の睡眠にさほど影響しません。夕方以降のうたた寝を防止するためにも、昼寝はオススメ。ただし、昼寝をするのは遅くても午後3時までとし、20分未満にとどめるようにしましょう。

エアコンを上手に使う

就寝中のエアコンはタイマーを使っている人も多いようですが、タイマーが切れた瞬間に暑くて起きてしまうという声もよく聞きます。すると、当然睡眠の質は落ち、疲れも取れません。あまりに暑い時期は、一晩中エアコンを使っても。

ただし、夜間は基本的に深部体温が下がるので、冷やしすぎるのはNG。設定温度は27~28℃程度を目安にし、風が直接当たらないようにしましょう。扇風機で、エアコンの冷風を室内全体に巡らせるなどの工夫を取り入れてください。

入眠&睡眠の質に効くツボ

不眠で困った! そんなとき、悩み解消のためにもっとも手軽に取り組めるのが「ツボ押し」です。今回ご紹介するツボは、ベッドに横たわった状態で押すことができるので、眠る直前に刺激するといいでしょう。

①失眠(しつみん)

失眠のツボは快眠の効果があり、質の良い睡眠をとりたい人におすすめのツボです。

失眠は足の裏にあるツボであり、踵の中央部分にあります。

かかとは硬い部分でもあるため、親指で力をこめて指圧するようにしましょう。

夏風邪

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、夏風邪についてです。

夏風邪の原

冬にひく風邪に対し夏にひく風邪を夏風邪と呼びます。

冬風邪を引き起こすウイルスは乾燥を好みますが、夏風邪を引き起こすウイルスは高温多湿を好みます。

200種類以上の風邪の原因になるウイルスのうち、・アデノウイルス・エンテロウイルス・コクサッキーウイルスが夏風邪を引き起こしやすい原因となります。加えて、夏の暑さや冷房による自律神経の疲弊、睡眠不足、ストレスで免疫力が低下することで夏風邪は長引きます。ウイルスは細菌と異なり鼻や喉の粘膜の細胞に侵入し増殖します。

夏かぜの症状

夏風邪の症状は、いわゆる風邪の症状(喉の痛み・咳・発熱・頭痛・鼻水・悪寒・倦怠感)などや、腹痛・下痢などの胃腸系にも現れます。

また、ウイルスには以下のような症状があります。

アデノウイルス

アデノは扁桃腺(喉)やリンパ腺という意味があります。

主な症状

  • 喉の腫れや痛み・高熱・激しい咳・結膜炎(目ヤニ・目の充血)・大腸炎や下痢など

アデノウイルスが原因で起こる咽頭結膜熱は幼児~小学校の子供が多く、夏に入るプールでの感染が多いことから「プール熱」とも呼ばれます。大人が感染すると重症化しやすいので注意が必要です。

エンテロウイルス

エンテロは腸という意味があり、喉から感染し腸の中でウイルスが増殖します。

主な症状

  • 発熱・喉の痛み・鼻水・下痢・腹痛、口内炎など

手足口病やヘルパンギーナを引き起こし、皮膚の発疹を起こすことが特徴です。

幼児・小児の感染が圧倒的に多い病気ですが稀に大人が感染することもあります。

  • 手足口病…手・足・口やお尻、膝などに水疱性発疹がみられ熱は高くありません。
  • ヘルパンギーナ…急な高熱が出る、口内炎や口腔から咽頭への喉の部分に症状が出るのが特徴です。

コクサッキーウイルス

エンテロウイルスの仲間で、主に口腔領域でヘルパンギーナを引き起こし左右対称で小水疱が出るのが特徴です。

主な症状

  • 高熱・喉の痛み・口内炎・食欲不振・頭痛・下痢・嘔吐など

エンテロウイルスと同じく、幼児・小児の感染が圧倒的に多い病気です。

夏かぜの治療

治療としては、症状にあった対処療法と安静療法になります。

特にインフルエンザのような簡易検査などは行いません。

できるだけ安静にし、栄養や水分、十分な睡眠をとるようにし自然に治るのを待つというのが一般的です。喉や口内炎の痛みを伴うときは、軟らかく刺激の少ないものを中心に食べるようにし水分を補給する

ようにしていきましょう。

特に、乳幼児や高齢者は、症状が長引くと体力を消耗し悪化傾向になることがあるので注意が必要です。

ウイルス感染には抗生物質はあまり効果がないため高熱や喉の痛み咳などの症状に対しては総合感冒薬や解熱剤を使用していきます。

夏かぜの予防

夏風邪の予防には、外出から帰ってきたら手洗い・うがいをすることです。夏風邪ウイルスは湿気が多い 環境で繁殖しやすいので湿気を取り除くことが大切です。特に睡眠中、人間の身体は200~400ccもの汗が出ます。

布団が湿っているとウイルスを繁殖させる環境になるので室内の除湿を行い、布団にも除湿シートを敷くなどしていきましょう。クーラー等で室内と室外の気温差・湿度差が大きいと自律神経が乱れ体温調節が出来なくなり免疫力が低下します。外出の際には、シャツ等の上着を常に持ち歩き寒暖差による体温低下を防ぎましょう。

夏風邪の対策としてクーラー等をつけた室内での乾燥・脱水を防ぐ為にも水分補給は必須で、特にスポーツドリンクなどの塩分を含むものが効果的です。水分は冷たいものだとお腹を冷やすので常温で飲むようにしましょう。白湯を飲んでお腹を温めるのも効果的です。

夏バテについて

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、夏バテについてです。かつて、夏バテといえば暑さで体力を消耗し、食欲が落ちてグッタリする状態をいいました。でも、いまどきの夏バテは同じグッタリでも、その原因は昔のものとは違うことが。しかも、人によって原因は様々。自分がどうして夏バテしているかを知らないと、まちがった対策でさらに体調を崩してしまうこともあります。現代ならではの夏バテについて知り、しっかり対応しましょう。

自律神経が乱れる「冷房バテ」

人の体は「暑熱順化」といって、徐々に暑さに慣れていくようにできています。かつては3月~7月頃にかけて、少しずつ体が暑さに慣れ、夏を迎えていました。ところが最近は気候の変動もあり、まだ暑さに体が慣れない5月くらいで猛暑日になることも。しかも猛暑ゆえに、電車やお店、オフィスでは、かなり冷房の設定温度が低めに。屋内は寒いほどなのに、外に出れば激烈な暑さ。気温差の大きい屋内と屋外を一日に何度も行き来することで、自律神経が乱れ、内臓の働きが鈍り、疲れがたまりやすくなってしまうのです。また、屋内と屋外の行き来はなくても、冷房の効いた屋内に一日中いるという人も問題。体が冷えきって血行が悪くなり、やはり内臓の働きが落ちたり、肩こりなどを引き起こしがちです。屋内にいるときは、羽織り物や膝掛けなどで冷えすぎないようにすることが大切です。

冷たい食べ物で「食冷えバテ」

キンキンに冷えたビールや、氷たっぷりのジュースにアイス、かき氷など、夏になるとつい手が伸びてしまう冷たい食べ物や飲み物。炎天下では涼が取れ、ホッとするかもしれません。でも、現代のように冷房漬けの人たちがこうした食べ物ばかり食べていると、胃腸が冷えすぎて機能が低下し、胃もたれや下痢を起こすことにも。暑い夏でも体のためには、冷えた飲食物は避けたほうがベターです。常温の食べ物や温かい汁物などを取り、内臓を冷やさないようにしてください。

それ「いまどき夏バテ」かも

夏場、どんな過ごし方をしていますか? また、夏にこんな症状が増えることはありませんか? チェックがつく項目が多いほど「いまどき夏バテ」にかかっている可能性が。また、チェックがついた項目で、どのタイプの夏バテかがわかります。

  1. 屋外と屋内の出入りが日中に3回以上ある
  2. エアコンの設定は25℃以下である
  3. 夜、なかなか眠れない
  4. 一日の大半を、冷房が効いた場所にいる
  5. イライラしがち
  6. 生理痛がひどくなる
  7. 頭痛や肩こり、むくみがひどくなる
  8. お腹を下しがち
  9. 温かい食べ物より、そうめんなどの冷たいものを食べることが多い
  10. 飲み物は、ほとんど冷たいものを飲む

1、2、3、4、5…冷房バテ

6、7、8…冷房バテ、食冷えバテ

9、10…食冷えバテ

暑い屋外と寒い屋内の出入りが多いと、自律神経が乱れます。その結果、夜なかなか寝つけなかったり、ホルモンバランスが崩れて生理痛やイライラがひどくなることも。また、ずっと寒い屋内にいると血行が悪くなり、肩がこったりむくんだりします。以下のような点に注意し、くれぐれも体や内臓を冷やしすぎないよう心がけてください。

咽頭結膜熱

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、咽頭結膜熱です。

概要

咽頭結膜熱は、別名プール熱とも呼ばれています。春から夏にかけて流行する感染症です。主にアデノウイルス3型(他に1、2、4、5、6、7型等でもみられる)に感染することによってみられる咽頭炎、結膜炎を主とする急性ウイルス性感染症です。

なお、プール熱という名前の方が一般的に知られるようになり、プールに入ったら感染してしまうなどというイメージを持っている方もいらっしゃいますが、残留塩素濃度の基準を満たしているプールの水を介して感染することはほとんどありません。

症状

発熱、咽頭炎(咽頭発赤、咽頭痛)、結膜炎(結膜充血、眼痛、流涙、眼脂)の3つが主な症状です。通常感染してからの潜伏期間は5~7日。症状がある期間は3~5日といわれています。

感染経路

咽頭結膜熱の感染経路は、主に接触感染です。また、飛沫感染もあります。

 原因ウイルスは、アデノウイルスで、感染力は強力です。直接接触だけではなくタオル、ドアの取っ手、階段やエスカレーターの手すり、エレベーターのボタン等の不特定多数の人が触る物品を介した間接接触でも感染が広がります。

アデノウイルスは、環境中で数日間活性を保っているため、施設やご家庭などで患者が発生している場合は、皆がよく手を触れるものを中心に消毒を行うことも重要な感染対策となります。

治療方法

アデノウイルスに対する特効薬はありませんが、のどの痛みにはうがいや鎮痛薬を。また、目やにや結膜炎(充血)には抗生剤やステロイドの点眼薬を使い、眼のかゆみが強い時には、抗ヒスタミン薬やステロイドの点眼薬を処方されることがあります

のどに痛みがあるので、オレンジジュースなどのような刺激のあるものは避け、のどごしの良い少し冷たい飲みものがおすすめです。(例えば、麦茶や牛乳、冷めたスープなど)

 食べものは、刺激が少なくかまずに飲み込めるものにしましょう。(例えば、ゼリーやプリン、冷めたおじや、豆腐など)

水疱瘡について

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、水疱瘡についてです。

水疱瘡とは?

水疱瘡は、主に乳幼児や児童の時期にヘルペスウイルスである「水痘・帯状疱疹ウイルス」に初めて感染したときに生じる感染症です。1年中いつでも発症する可能性がありますが、特に冬から春にかけての時期にかけて多く見られます。感染者のうち子供が約90%を占めますが、万が一大人が発症すると重篤化してしまう可能性が高いという特徴があります。

水疱瘡の感染経路は?

感染者が咳やくしゃみをした飛沫を直接吸い込むことで感染する「飛沫感染」と、空気中に漂うウイルスを吸い込むこと感染する「空気感染」、ウイルスが手についた状態で鼻や口を触ることによる「接触感染」など、複数の感染経路があります。保育園や幼稚園で1人でも感染すると、あっという間に流行してしまうほど水痘・帯状疱疹ウイルスは感染力が非常に強いため、注意が必要です。

水疱瘡で現れる症状は?

子供が水疱瘡を発症すると、軽い発熱、頭痛などが見られます。発熱してから2〜3日後には赤い発疹が顔、体に出現し、1週間程度かけて次第に全身へと広がり、強いかゆみを伴う水疱やかさぶたへと変化していきます。

大人が水疱瘡を発症した場合は、子供よりも熱が高く水疱のかゆみも強くなる傾向があり、脳炎や肺炎などを引き起こす可能性があります。水疱・帯状疱疹ウイルスは非常に感染力が強く、100万人に20人の割合で重症化して死に至る恐れがある病気なので、水疱などが全身に現れた場合は一度病院を受診しましょう。

水疱瘡の検査方法は?

水疱瘡は特徴的な症状が現れる病気なので、体に現れている症状を元に発疹や発熱が現れた日などの問診から診断を行います。万が一重症化している場合は、二次感染の可能性などを調べるために必要に応じて血液検査やウイルス検査を行う場合があります。 

水疱瘡の治療方法は?

水疱瘡にかかったときは、現れている症状を緩和させる対症療法を行い、自然に症状が治まるのを待ちます。

水疱瘡は非常にかゆみが強いため、かゆみを抑えるために「抗ヒスタミン薬」や、ウイルスの増加を防ぐために「アシクロビル」という抗ウイルス薬が処方されることがあります。どちらも市販薬ではないため、一度病院を受診して症状に合わせて処方してもらいましょう。

水疱瘡の自宅でのケア方法は?

患部を冷やす

患部がかゆいときは、掻かずに保冷剤をタオルの上から当てて冷やしましょう。かゆいからといって掻きむしると、傷ついた箇所から細菌の二次感染が起きる可能性があるため注意が必要です。掻いてしまったときに皮膚が傷つきにくいように、爪を短く整えておくと良いでしょう。

体を清潔に保つ

体中に水疱ができていても、体調が良ければシャワーを浴びても構いません。ただし、お風呂の水を介して感染がひろがる可能性があるため、入浴は避けましょう。体を洗う際は低刺激の石鹸をしっかりと泡立てて、水疱を潰さないように優しく洗います。体は優しく拭き、使ったタオルを使い回さにようにしましょう。体をきれいにすることで、二次感染を防ぐことができます。すべての水疱がかさぶたになり、医師から許可が出れば再び入浴することができます。

 水疱瘡の予防方法は?

水疱瘡の予防接種を行うと体内に抗体ができるため100%感染を予防することができるわけではありませんが、発症した場合も症状が軽くなるので、予防接種は水疱瘡を予防する上で重要です。水疱瘡は2014年より定期接種になり、生後12ヶ月から生後36ヶ月のうちに2回接種することが推奨されています。その期間であれば、無料で受けることができます。予防接種を行っていても感染する可能性があるので、手洗い・うがいは徹底しましょう。

黄砂について

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、黄砂についてです。

【1】黄砂対策は花粉対策?

黄砂とは、中国などの砂漠や乾燥地帯の砂塵が砂嵐などによって上空に舞い上げられ、偏西風によって日本に運ばれてくる粒子状の砂、あるいはそれらの気象現象のことです。元々は砂…にも関わらず、黄砂の多い時季になると体調を崩したり、アレルギーのような症状が出るのはどうしてでしょうか。黄砂そのものは粒子状の砂なので、アレルギー物質ではありませんが、大気中の汚染物質やアレルギーを引き起こす微生物などが付着しているといわれています。そのため、アレルギー反応を敏感にさせたり、粒子が小さいため、肺や気管に入り込み、健康に様々な影響を及ぼす可能性があることもわかっています。

対策としては、何よりも「持ち込まない」「吸い込まない」この2つがポイントです。では日常生活の中でどんなことに気をつければよいか、詳しく見ていきましょう。

≪部屋にいるとき≫

  • 窓の開閉や換気は最小限にしましょう
  • 洗濯物は部屋干しにしましょう
  • 空気清浄機を利用しましょう
  • おそうじは掃除機でなく水ぶきしましょう
  • 飛散量が多い日や時間帯は外出を控えましょう
  • その日の黄砂の飛散量は気象庁のHP(※)でも確認することが出来ます。

≪外に出るとき≫

  • 帽子をかぶって、髪は束ねましょう
  • ほこりを払いやすい、つるつるした生地の服を着ましょう
  • メガネやマスクを着用しましょう

≪帰宅時≫

  • 服や帽子についた黄砂をブラシで払ってから家に入りましょう
  • うがい、手洗い、洗顔をしましょう

黄砂対策と花粉症対策には大きな違いはありませんが、黄砂は花粉より粒子が小さいため、花粉用のマスクでは粒子が通過してしまいます。マスク着用の効果については環境庁HPもご参考ください。(※)

【2】マスクの効果も付け方次第

外に出るときに心がけたいのが、メガネやマスクの常備です。そして、黄砂による体調不良を軽減させるためには、マスクは正しく付けることが大切です。どんなマスクでも、ただ単にマスクを付けるだけでは、顔とマスクとのすき間から黄砂が入り込みやすくなり、フィルター効果が半減してしまいます。

ポイントは、顔にフィットさせてすき間を作らないこと!すき間の空きやすい部分は次の3点です。

①鼻の部分・・・鼻の部分のワイヤーは、指で押さえて鼻の形に沿わせましょう。あらかじめワイヤーを折り曲げておくと、さらにフィットしやすくなります。

②左右の側面・・・側面は一番すき間が空きやすい部分です。耳のひもが長い場合は、結ぶなど調節して顔と密着させましょう。

③あごの部分・・・プリーツ式のマスクの場合、下あごまで包むようにかぶせましょう。伸ばしすぎるとすき間が出来ることがあるので、注意が必要です。

※詳しい着用方法については、それぞれマスクに記載された内容をご確認の上、ご使用ください。

【3】体の外からも中からも黄砂対策

黄砂や花粉といえば、「いかに入り込ませないか」「除去するか」といった体の外からの対策に目が向きがちですが、黄砂・花粉対策には、私たちの体の中に備わっている免疫機能も関係しています。「季節の変わり目は体調を崩しやすい」といいますが、春は特に寒暖の差が大きい季節。免疫機能も低下しやすいのです。黄砂や花粉などによるアレルギー症状を少しでもやわらげるためには、日頃から体内の免疫機能を整えておくことも大切です。疲れが出やすい今の時季だからこそ、体の中からもしっかり対策しておきましょう。

メンタルヘルスの不調について

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、メンタルヘルスの不調についてです。

期待と不安――春はストレスをためこみやすい季節

柔らかい日差しに春の訪れを感じる3月は、人事異動や昇進など、社会生活の面で大きな変化を迎える季節です。新たに始まる日々に期待が膨らむ一方、変化には不安や心配ごとがつきもの。年度末ならではの忙しさ等も加わって、普段よりストレスをため込みやすい時期であるとも言えます。

そんなときにこそ気をつけたいのが、心の健康(メンタルヘルス)。忙しさや不安は目には見えないストレスとなって、あなたの身体にも悪影響を与えることがあります。

ストレスはメンタルヘルスや身体の不調をまねく

ストレスというと心労や過労など、嫌なことや辛いことをイメージする人が多いかもしれませんが、嬉しいことや楽しいことも含めて、日常のさまざまな出来事がストレスの要因になります。たとえば、職場では「人事異動」「昇進」「長時間労働」「人間関係のトラブル」、プライベートでは「住環境や生活の変化」「結婚や出産」「家族の病気」などです。適度なストレスは人間的な成長を促すものですが、ストレスが過剰になると、メンタルヘルスの不調をまねくだけでなく、身体疾患のきっかけになることもあります。

たとえば強いストレスが長く続くと、身体を安定した状態に保つように働く自律神経や内分泌系に異常が生じて血管に負担がかかり、血管病のリスクが高まることが知られています。

  1. 自律神経・内分泌系の異常が代謝機能を乱す
    →・血圧や血糖値が上昇する
     ・コレステロールなどの血中脂質の異常が起こりやすくなる
  2. 血液中の赤血球が増加する
    →心筋梗塞や脳卒中の原因となる「血栓」ができやすくなる

強いストレスは心筋梗塞や脳卒中の引き金に

恐ろしいのは、強いストレスは、時に心筋梗塞や脳卒中といった命にかかわる病気の引き金になることがある点です。

たとえば何かの試験を受ける際などには、脈が速くなったり、血圧が上がったりしますが、これは「失敗しないように」という心理的な刺激が脳から心臓に伝わるために起こるものです。軽いストレスでもこうした身体変化が起こるのですから、特に動脈硬化症や心臓病といった持病のある人が強いストレスを受けたときに、脈拍が増加し、血圧が急上昇して、狭心症発作(胸痛)や心筋梗塞を起こすケースもあります。また、脳卒中の最大の要因は高血圧なので、やはり強いストレスが発症の引き金になることがあります。

自分の「ストレス反応」に気づいたら、休養や気分転換をするなど早めのセルフケアでストレス解消を促すことが、メンタルヘルス不調の予防、さらには血管病をはじめとした身体の不調を防ぐことにもつながります。

花粉症について

こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は花粉症についてです。

1.花粉症ってなに?

花粉症とは、花粉に対して人間の体が起こすアレルギー反応の総称です。一般的に花粉症の四大症状とされる、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみに加え、皮膚や喉に不調をきたすこともあります。「アレルギー性鼻炎」、「アレルギー性結膜炎」、「アレルギー性皮膚炎」、「アレルギー性咽喉頭炎」など、そのアレルギーの原因が花粉であるものは花粉症ということになります。

2.花粉症と風邪の見分け方は?

まだまだ寒いこの3月の花粉症は、風邪と間違われることがあります。くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状は風邪の症状と共通しているからです。花粉症か風邪かを判別するための一つの指標として「鼻水」を観察しましょう。風邪の鼻水は、最初は透明でサラっとしていても、数日で黄色くドロっとしたもの(細菌やウイルスと戦った白血球の死骸を含んだもの)に変化します。

数日経っても透明でサラッとした鼻水だとしたら花粉症の可能性が高いでしょう。

3.花粉症のメカニズムについて

風邪にしても花粉症にしても、私たちは免疫システムにより外敵から体を守っています。花粉は自然のものなので、普通なら、鼻の粘膜にある腺毛の働きによって排出されて終わりなのですが、花粉症は、花粉が異物(アレルギーの原因となる抗原)として認識され、花粉に対する抗体(IgE抗体)が過剰生産されることで起こる免疫の過剰反応です。

IgE抗体は、花粉症以外のアレルギー疾患とも関係していて、IgE 抗体が作られやすい体質はアレルギー体質とされています。

花粉症と付き合う

花粉症で問題になるのはQOL(生活の質)の低下。たとえば、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの花粉症の症状は、集中力や判断力、作業能率を低下させます。なかでも、鼻づまりは、睡眠障害の原因にもなり、日中の疲労や眠気にもつながります。そこで、まずはセルフケア。花粉症を「防ぐ」、花粉症から「逃げる」、花粉症に対して「強くなる」ことを意識して、QOLを保ちつつ花粉症と上手に付き合いましょう。

1.防ぐ

花粉症の原因は花粉なので、花粉症の症状を和らげるには、花粉を防ぐことが重要です。

2.逃げる

花粉症の原因とされる植物はたくさんありますが、日本で発症する花粉症の多くが2~4月頃に飛散するスギ花粉によるものです。ただ、北海道や沖縄にはスギがほとんど存在しないため、スギ花粉症はありません。
スギ花粉が多く飛ぶ時期だけ、北海道や沖縄へ逃げることができたら良いのですが、なかなかそうもいきません。
せめて、花粉が多い時間帯や気象条件から逃げましょう。スギ花粉は、一般的に昼前後と日没後に多くなります。気温が上がって、スギ花粉がスギ林から都市部へ飛んでくるのが昼前後。また、上空に飛んだ花粉が地上に落ちてくるのが日没後です。 花粉が多くなる気象条件としては、①晴れて気温が高い日、②空気が乾燥して風が強い日、③雨上がりの翌日。花粉が多い時間帯や気象条件では、なるべく外に出ないようにしましょう。

3.強くなる

免疫力が低下すると花粉症にかかりやすくなります。
免疫力を高めるには、睡眠と栄養バランスのとれた食事、適度な運動、そして、ストレスコントロールが有効です。