こんにちは。安井鍼灸整骨院です。今回は、ひざ関節の日についてです。
2月25日は「ひざ関節の日」です。機能性表示食品を開発・販売するキューサイ株式会社によって制定されました。日付は、英語でひざを意味する「Knee(ニー)」にちなんだ「2」と、「ニ(2)ッコ(5)リ」を組み合わせた語呂合わせから。自分の足で100歳まで歩けるような身体づくりを促し、健康寿命を延ばす「100歳まで楽しく歩こうプロジェクト」を認知してもらうことがおもな目的です。
膝に違和感?! まずは症状をチェックしよう
膝の負担は…5倍?!
膝への負担冬は関節痛を感じやすい季節ですが、以前の生活との変化で最も大きい点は「コロナ禍で体重が増えちゃって」という方もいらっしゃいます。少しだけ増えた程度であれば…と思ってしまいがちですが、膝が痛いと感じている人にとっては、体重増加は膝の痛みが強くなる原因のひとつです。例えば、平らな道を歩くときには体重の約2.6倍の負担がかかり、階段を下りるときは約3.5倍の負荷がかかります。
60kgの体重で、平な道を歩くときには156kgの負担、階段を下るときには210kgもの負担が膝にかかっています。性別に関係なく、膝への負担を軽減するために、適正な体重を保つことが大切です。
動いたほうがいい?! 膝の痛みと運動
体重増加と同じように、意外と知られていない原因に運動があります。膝が痛いと運動やウォーキングを控えてしまう人もいますが、動かないことで「さらに痛みが増している」という場合もあります。これは、膝を動かすための「太ももの筋肉」や「ふくらはぎの筋肉」が低下し、膝を支える筋力のバランスが崩れて膝への負担が増した可能性が考えられます。床や椅子を使って膝の負担を減らしたストレッチや30分ほどゆっくりと散歩のようにウォーキングをすることで筋力低下を防いで膝の痛みを改善する方法もあります。
これはやめておいた方が・・・
私たち日本人は特に「正座」や「しゃがみ込む体勢」を行う機会が多いですが、体重をかけた状態で膝を深く曲げる姿勢は、多くの場合ダメージを受けた半月板や軟骨に負荷がかかります。「膝が曲がらなくなることが怖い」という方は、お風呂の中で膝を曲げる練習をする程度でも十分です。また、膝に痛みが出たときや痛みがあるときに、急にランニングを始めたり、過度な負荷をかけると逆効果になります。膝に痛みや炎症がある場合は、膝周囲の可動性(動く範囲)を戻し、筋力を適切に発揮し、下肢全体として膝周囲の負荷を緩和できる状態にした後から、徐々に運動を始めた方が良いと考えられます。
病院に行くタイミングはいつ?
以下の項目に2つ以上当てはまるものがあれば、一度お近くの整形外科やかかりつけの医師に相談しましょう。
① 歩き始めると痛い(起き上がったり立ち上がるとき、車から降りたあと など)
② 階段がつらい…
③ ひねる動作をすると痛い(寝返り動作や方向転換など)
④ 膝を触ると腫れていたり熱を持っている
⑤ 正座など床に座ることが難しい