腸脛靭帯炎(ランナー膝)

腸脛靭帯炎(ランナー膝)とは

腸脛靭帯炎(ランナー膝)はマラソンランナーに多いスポーツ障害のひとつです。
マラソンランナー(長距離ランナー)に多発するのでいわゆる『ランナー膝』と呼ばれます。

腸脛靭帯炎(ランナー膝)の症状

おもに膝の外側の痛み。膝の外側の出っ張った部分(大腿骨外側顆)付近で痛みが出ます。きしむ感じや引っかかる感じが出ることもあります。
また、女性の場合は骨盤が大きい為股関節の出っ張った部分(大転子)での腸脛靭帯炎(ランナー膝)も多く見られます。

腸脛靭帯炎(ランナー膝)の原因

ランニングしている際の膝の曲げ伸ばしの反復による過剰な刺激で発症する傾向にあります。とくに男性に多く発症します。
腸脛靭帯の緊張の強い人がランニング中に膝を曲げる動作(屈伸)を繰り返す事によって腸脛靭帯という太ももの外側にある靭帯が膝の外側の出っ張った部分(大腿骨外側顆部)で擦れ、摩擦による炎症が起こります。

腸脛靭帯炎(ランナー膝)の治療法

  • 腸脛靭帯の緊張を高めている原因を取り除き緊張を緩和します。
  • 腸脛靱帯はお尻の大殿筋と大腿筋膜張筋から発生しています。
  • この筋肉の緊張を緩める事で、腸脛靱帯の緊張が緩和され、
  • 膝の外側の出っ張った部分(大腿骨外側顆部)で擦れる事を防ぐことができ、
  • 炎症の発生を抑えることができます。

腸脛靭帯炎(ランナー膝)の予防法

  1. 股関節の周り、特に殿部の柔軟性を保っておくことが重要です。
  2. 運動前後のストレッチ、ランニング後のケアはとても大切です。
  3. また、着地の際に外側で接地する方も注意が必要です。
  4. フォームや姿勢の改善が必要です。