鵞足炎とは?
鵞足炎とは「鵞足(がそく)」と呼ばれるひざの下にある脛骨という骨の内側の周囲に炎症が生じている状態をいいます。「鵞足」とは、脛骨という骨の内側(膝から5-7㎝ほど下)に位置している、縫工筋、半腱様筋、薄筋といわれる筋肉の腱が骨にくっつく場所(付着部)で、この場所にある滑液包と言われる袋に炎症が生じる状態を鵞足炎といいます。
鵞足炎の疼痛部位
滑液包とは、膝をはじめとした関節に存在する小さなゼリー状の袋です。関節の摩擦を軽減するクッションとして機能しています。
鵞足炎の原因とは?
過剰な動きでストレスがかかったり、加齢で筋肉のバランスが崩れて膝に負担がかかったりする場合に、膝の滑液包に負担が繰り返しかかり炎症が起こると発症します。痛みとしては慢性的な痛みが継続的に起こります。アスリートをはじめとしたスポーツ選手、中高年層の女性に生じやすく、打撲などがきっかけで発症することもあります。鵞足を構成している筋の疲労や筋緊張が蓄積し、柔軟性が無くなってくると発生リスクが高まるとも言われています。この様な方が鵞足炎を発症してしまいます
- 過剰な運動を繰り返すアスリート
- 身体が固い方
- O脚、X脚な方
- 変形性膝関節症の方(OA)
- 体重過多の方
- 加齢と共に筋力低下がある方
鵞足炎は病院で受診した時にもレントゲン上異常がない場合、湿布や痛み止めの処方のみの経過観察の場合が多く、多くの方は痛みが残ったまま、症状が中々改善しない事から【鵞足炎】は【難治性疾患】とも言われています。
鵞足炎の主な症状とは
膝の内側、や膝の後ろ側の痛み、突っ張り感、患部の腫れが主です。歩行時に鵞足部分がにシクッとするような痛みを自覚することが多く、膝の屈伸時に引っかかるような痛みや、違和感も出たりします。階段の上り下りで鵞足部分が痛むという方もいらっしゃいます。運動を、する方は、運動を始めた時に暫く痛みがあり、徐々に痛みが和らいでくる事もあります。その後また動かす事で徐々に炎症が強くなってくると痛みがキツくなってきたりもします。症状が悪化すると、ウォーミングUPで温まっても違和感や痛みが消えず、運動できなくなります。
安井鍼灸整骨院プの鵞足炎の施術について
鵞足炎の初期には、炎症症状緩和のため、「アイシング」や「テーピング 」を行い、早く競技に復帰できるよう、日常のケアや、ストレッチの指導を行います。痛みや筋肉の硬さに対して、「手技療法」や「鍼灸」でアプローチをします。炎症に対しては、オリンピック選手も使用する「コンビネーション療法」で深層筋へのアプローチを行います。また、骨盤から膝につく筋肉の硬さが原因であれば、「骨盤矯正」で柔軟性を向上し、膝への負担を軽減します。