肩甲骨剥がし

肩甲骨はがしは、背中の肩甲骨周辺の筋肉を手技でほぐす整体療法のひとつです。

肩甲骨は背中の上部にある平らな骨で、肩甲上腕関節や肩甲胸郭関節と連動して上肢を動かすのに重要な役割を担っています。この肩甲骨周りには、多くの筋肉が複雑に絡み合っており、これらの筋肉は、姿勢を維持したり肩を動かしたりする際に収縮と弛緩を繰り返します。しかし、長時間同じ姿勢を取り続けたり、ストレスから過剰に緊張したりすると、筋肉がうまく弛緩できなくなり、こり固まった状態が続いてしまいます。肩甲骨はがしでは、肩甲骨周辺の筋肉をグリグリとほぐしたり、肩甲骨を捻ったりしながら固まっている肩甲骨の動きを改善し、筋肉の癖をほぐし、可動域の改善を目指します。

肩甲骨は日常生活動作を行う上で重要な働きをしています。手を上げる、身体をひねる、前後屈をする、肩甲骨は様々な動きに連動しています。しかし、姿勢不良や日常生活動作の癖などによって肩甲骨の周囲にある筋肉や皮膚、血管、神経などの組織や、その繊維が硬くなったり、肩甲骨周囲の血流が悪くなっていたりすると肩甲骨が自由に動くことが出来なくなります。肩甲骨の動きが悪くなると、背中の張り感や肩こり、猫背などの症状が現れて、頭痛や倦怠感などの不調にも繋がって行きます。

肩甲骨周辺の筋肉が固くなる原因は次のような要因があります。

  • 長時間同じ姿勢を取り続けること(デスクワーク、スマホ操作など)
  • ストレスによる筋肉の緊張
  • 寝付きが悪く睡眠不足になること
  • 運動不足
  • 加齢による筋肉の衰え
  • 肩や背中への怪我や手術の影響

肩甲骨周辺の筋肉が固まると、様々な症状が出る可能性があります。

  • 肩こり
  • 頭痛
  • 可動域の低下
  • 疲労感
  • 集中力低下
  • 不眠など

このように、肩甲骨周辺の筋肉が固まることで、慢性的なコリや痛み、疲労感や不眠など様々な症状に繋がると言われています。

肩こりが起きる原因は肩周り、首周りの筋肉の緊張や血行不良になることで起きます。肩甲骨の周りには肩こりや首こりに関係する筋肉がたくさん集まっていますので、肩甲骨はがしをすると肩甲骨、肩、首周りの筋肉をほぐし血行を促進させ、肩こり、首こりを改善することが出来ます。

在宅ワークや長時間のスマートフォン、タブレット、PCの作業によって前かがみの姿勢が続くと猫背や巻き肩等の姿勢不良が生じます。肩甲骨はがしをすることで固まった肩甲骨周囲の筋肉をほぐし丸くなった姿勢を改善します。

頭痛やめまいの症状は頭部や首まわりの骨格筋が原因で起きている場合があります。筋緊張性頭痛と言われる型の頭痛が代表的なものです。

筋緊張型頭痛の場合、肩こりや姿勢不良によって首から肩にかけての筋肉が緊張し、血行が悪くなることで、頭に流れる酸素の量が減り痛みのサインとして症状が出現します。肩甲骨はがしをすることによって首から肩の筋肉をほぐし血流を促進することで筋緊張性頭痛が緩和されます。

慢性的な疲労や指先の冷えなどは血流の悪さが原因であることが多いです。血流の悪さが原因で起きている慢性的な疲労や指先の冷えは、肩甲骨周囲の筋肉をほぐし血行を促進させることで緩和されます。