春バテ 春の不調の治療

春は1年の中でも寒暖差が一番大きく、気温の変化に対応しようと、身体は交感神経の活動が強まり、緊張状態が続きやすくなります。これが、自立神経の乱れにつながります。

①疲れがたまりやすい

②免疫力が低下する

③胃腸の働きが弱まる

④肩・腰が痛む

⑤身体の冷え

⑥寝つきが悪い

また、春は異動・転勤・新生活など生活環境が変わることが多い季節です。

普段と違い緊張する機会が増え、ストレスを感じることが多くなり、自律神経が乱れやすくなります。

  • めまい・耳鳴り・立ちくらみが多い
  • 心臓の鼓動が急に早くなる
  • 手足が冷える
  • 手足がだるい
  • 胃の調子が悪い
  • 下痢・便秘が多い
  • 肩こり・腰痛がなかなか治らない
  • 起床時、疲労感がある
  • 気候の変化に対応できない
  • 寝ても寝足りない
  • 夢をよく見る
  • 風邪でもないのに咳がよく出る
  • 飲み込みづらく、のどに違和感がある

上記、1つでも当てはまれば注意が必要です。

気温の変化に対応するために働くのが自律神経ですが、気温の変動があまりに大きいとストレスになり、自律神経の働きが乱れます。自律神経には全身の血管や内臓の働きなど、体中のすべての器官をコントロールする働きがあるため、この働きが乱れると疲れ・だるさといった体の不調だけでなく気分の浮き沈みが大きいなど、心の不調にもつながります。そのため、春バテには自律神経を整えることが大事になります。

よく噛むことで内臓脂肪を燃焼し、体温を上げるホルモンの神経ヒスタミンが分泌されます。それによりアドレナリンなどの分泌が抑制され気分がリラックスします。食事の時間をとる事で心にも余裕がでます。

水分補給により、腸が刺激され動きが活発になります。

また、血流も良くなります

就寝前に目元・首元を温める、ハーブティーを飲む、などリラックスできる環境を取り入れましょう。

すぐに着脱ができる薄手のシャツ・カーディガンなどで体温調節をしましょう。

イライラなどのストレスは外出して発散しましょう。

ストレッチ・ウォーキングなど身体を動かすことで、気分転換ができ、心身ともにリフレッシュできます。

ビタミンA・・・副交感神経(リラックス)を整えます。

〈多く含む食材〉豚肉、鶏肉、うなぎ、鮭、人参

ビタミンB1・・自律神経に作用します。

〈多く含む食材〉豚肉、かつお、卵、にんにく、玄米ごはん

ビタミンC・・・ストレスにより消費されます。意識して取りましょう。

〈多く含む食材〉いちご、柑橘類、キウイ、パプリカ、ブロッコリー

ビタミンE・・・自律神経の働きを整えます。

〈多く含む食材〉大豆製品、ナッツ類、ほうれん草、ブロッコリー

カルシウム・・・イライラや不安を抑えます。

〈多く含む食材〉大豆製品、乳製品、小魚、小松菜

自律神経のバランスが乱れている春バテ症状には、鍼灸は本領を発揮します。なぜなら、鍼灸には自律神経の調整作用があり、交感神経と副交感神経のバランスを整えることで心身の不調を改善できるからです。施術では、リラックス効果の高いツボやホルモンバランスを整えるツボを選んで刺激します。例えば、ストレスや不眠には手首内側の神門(しんもん)や足の三陰交(さんいんこう)がよく使われます。神門は心を落ち着かせる安定作用があり、三陰交は自律神経やホルモン調整の要点です。また、全身倦怠感や食欲不振が強い場合は、おへそ下の関元(かんげん)や足三里で気力・胃腸機能を補います。頭重感やめまいには頭頂部の百会(ひゃくえ)が効果的で、スッキリと頭の巡りを良くしてくれます。これらのツボに鍼やお灸をすると、施術中にスーッと体がゆるみ眠くなる方も多いです。それだけ自律神経が整い副交感神経優位に傾く証拠と言えます。

春バテで現れる症状(だるさ、頭痛、消化不良、イライラ等)は、自律神経の乱れによるものが多いため、鍼灸で根本から整えることで症状全体の底上げ改善が期待できます。定期的に施術を受けることで「よく眠れるようになり日中もシャキッと動ける」「気持ちが前向きになった」という声も多く、春を快適に過ごす助けとなるでしょう。

春の不調を予防・改善するには、鍼灸院での施術に加えて日々のセルフケアも重要です。自宅で簡単にできるツボ押しやストレッチ、生活習慣の工夫についてご紹介します。どれも今日から実践しやすいものばかりです。

•ストレス緩和・春バテ対策に:自律神経の乱れには深呼吸とストレッチが有効です。仕事や勉強の合間に、ゆっくり鼻から息を吸って口から吐く深呼吸を数回行いましょう。呼吸に合わせて首をゆっくり回したり肩をすくめてストンと落とす運動をしたりすると、緊張でこわばった筋肉がほぐれてリラックスできます。特に肩こりや頭重感があるときは、首筋にある風池(ふうち)というツボを親指でぐっと押し揉むと効果的です。風池は後頭部の生え際にあり、押すとズーンと響く感じがあります。この刺激で血行が良くなり、頭にのぼった熱も鎮まります。また夜寝る前には、足裏の湧泉(ゆうせん)を強めに揉むと全身の力が抜けて眠りにつきやすくなります。湧泉は足の裏中央やや指寄りのくぼみで、不眠や疲労回復に昔から用いられるツボです。お風呂上がりにクリームなどでマッサージするのも良いでしょう。

春の到来とともに、日々の生活に影響を及ぼすのが春バテです。この症状は、特に気温や湿度の急激な変化に体が適応できず、疲労感、不眠、食欲不振などの多様な不調として現れます。整骨院では、こうした春バテを軽減するためのさまざまな施術が提供されています。 まず、身体のバランスを整えるために行われるのが、整体施術です。これにより、骨格の歪みを正し、筋肉の緊張を緩和します。特に春バテは、筋肉が緊張しやすいため、正しい姿勢を保つことが重要です。 さらに、専門的なマッサージも効果的です。筋肉をほぐすことで、血流が改善され、体内に蓄積された疲労物質が排出されやすくなります。加えて、ストレッチや運動指導を通じて、日常的な体のケアを促進することも整骨院ならではの支援です。健康的な春を楽しむために、整骨院での対策をぜひ検討してみてください。