ぎっくり背中の症状
ぎっくり背中の場合、以下のような症状が出てきます。
- 背中に急激な痛みが走る
- 背中の筋肉が突っ張る
- 身体を傾けると痛む
- 大きく息を吸うと痛む
- 前屈しようとすると痛みが出る
ぎっくり背中の特徴として、発症してからは身体を動かすことが困難になります。一般的に炎症期が72時間と言われているため、3日間の安静と適切な処置をしなければなりません。この期間を処置せずに放置してしまうと、背中だけでなく腰や首などにも不調が広がる方も少なくありません。症状が広がってしまうと、必然的に良くなるまでの期間も伸びてしまうので、ぎっくり背中になってしまった場合には、なるべく早く処置を受けるようにしましょう。
ぎっくり背中の原因
ぎっくり背中の原因は以下のようなことが考えられます。
- 急な動作(肩関節や肩甲胸郭関節)
- 身体の冷え
- 筋肉の柔軟性不足
- 姿勢不良
- 普段の運動不足
ぎっくり背中になってしまう方の多くは、筋肉の柔軟性低下と肩甲骨の動きの悪さがみられます。血液の循環も滞りやすい箇所であるため、身体の冷えなどの影響と重なるとぎっくり背中は発生します。(背中は、太い血管の通る箇所ではないのも理由のひとつです)
腰と背中は密接な関係であることが、上の図から分かると思います。
普段の生活で腰やお尻に対してのストレッチや軽い運動をしている方は発症する可能性を下げることができます。
ぎっくり背中の施術
ぎっくり背中の施術は、炎症期と組織修復し始めた時期(修復期)で内容が変わってきます。
ぎっくり背中直後(炎症期)
炎症期では、筋繊維の早期回復を促すために過度なマッサージなどは行ないません。基本的な日常生活での安静と合わせて、以下のような施術を実施します。
- 高電圧電気治療(コンビネーション)
- 炎症反応が強い場合にはアイシング
炎症期は主に3日間かけて出てきます。上記の施術を3日間続けることで、炎症反応を早期に改善することができます。
ぎっくり背中(修復期)
炎症期が過ぎると、次に組織が修復していく過程に入ります。この時期は、日常生活の特定の動作などで痛みが出てきます。そのため、修復期では以下のような施術を実施します。
- 高電圧電気治療(コンビネーション)
- 筋肉の痛みを緩和させる鍼灸治療
③筋肉の柔軟性獲得のためのストレッチ
組織修復をしていく時期では、適度な刺激を加えつつ身体本来の可動域や柔軟性を獲得していきます。ぎっくり背中の場合、日常生活での動きで負担になることも多いため、この時期の施術はとても大切になります。痛みを感じにくい状態になるまでには、2週間前後かかることが一般的です。
施術しなかった場合・・・
この炎症期・修復期で適切な施術をしなかった場合には以下のようなことが身体に出てきます。
- 筋肉が張りやすくなってくる
- 一定の期間で再発する
③肩こりや首こりが出やすくなる
なぜ、このようなことが発生するのかというと、背中の筋肉は腰や首と密接な関係を持っているからです。
そのため、適切な範囲で施術をしないと、痛みが引いた後に筋肉の過剰な緊張状態が作られる可能性があるからです。ぎっくり背中に関わる筋肉の影響は大きいため、注意するようにしましょう。
ぎっくり背中Q&A
ぎっくり背中はいつから治療すべきですか?
基本的には、痛みの大小に関わらずなるべく早く施術をするべきです。筋肉の損傷であるため、時間かけて自然にも良くなりますが、再発リスクが高まるため注意が必要です。
ぎっくり背中は冷やす?温める?
ぎっくり背中になってしまった直後は、炎症反応が出てきます。そのため、冷やすことが推奨されてきましたが、状態によっては温める処置を行ないます。
ぎっくり背中で不安な場合には、当院へ一度ご相談ください。